ボルボ親会社の中国自動車企業ジーリー、Concordiumと合弁会社設立

ボルボ親会社の中国自動車企業ジーリー、Concordiumと合弁会社設立

ボルボ(VOLVO)の親会社である中国大手自動車企業ジーリー・ホールディングが、スイスに拠点でパブリックブロックチェーン・コンコーディアム(Concordium)の開発を行うコンコーディアム財団と共同で、中国無錫(むしゃく)市にブロックチェーン事業会社を設立することを22日に発表した。 両社の共同事業の目的は「ブロックチェーン技術をさらに発展させ、自動車産業やその他の産業におけるブロックチェーン標準を向上させること」とのことだ。なお昨年2月にジーリーとコンコーディウム財団は、合弁会社設立に関する契約を締結していた。

今回設立される合弁会社は「コンコーディアムに数百人の開発者やコンコーディアムのエコシステムに貢献できるさまざまなツールやアプリケーションへのアクセスを提供する」とのことだ。

ジーリー・ホールディングは、将来的には、企業や顧客にブロックチェーンプラットフォームベースの新しいビジネスモデルやdApps(分散型アプリケーション)へのアクセスを提供することを目指すとのこと。

一方コンコーディアム財団はジーリーホールディングとより深く協力し、産業用インターネット、サプライチェーンにおけるトレーサビリティ、カーボンニュートラル、メタバースなどの分野を強化することで、自動車やその他の産業におけるブロックチェーンの応用を加速させることに注力していく予定とのこと。

ジーリー・ホールディングのCEOダニエル・ドンホイ・リ(Daniel Donghui Li)氏は以下のようにコメントしている

「ブロックチェーン技術分野におけるジーリー・ホールディングと無錫経済開発区の深い協力は、無錫のブロックチェーン産業の発展を加速させるでしょう。また、無錫経済開発区の政策と資源の支援は、ジーリー・ホールディングのブロックチェーン技術と事業の急速な発展に資するものです」

またコンコーディアム財団の会長であるラーズ・セイヤー・クリステンセン(Lars Seier Christensen)氏は以下のようにコメントしている

「私たちは、世界の一流大学の最も革新的な頭脳に支えられ、一流のソフトウェア開発者によって開発された高度なブロックチェーン技術で、中国全土の企業やスタートアップ企業のために貢献できるよう、最大限の努力をします」


デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Smederevac

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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