グレースケールがスマートコントラクト関連銘柄のバスケットファンド提供開始
米暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale Investments)が、複数の暗号資産銘柄に投資を行うファンド「Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE)」の提供を開始したことが3月22日分かった。
発表によるとこのファンドは、イーサリアム(ETH)以外のスマートコントラクト機能を持つブロックチェーンの暗号資産に資金配分をして投資を行う金融商品とのことだ。
同ファンドの投資対象銘柄は、カルダノ:Cardano (ADA)、ソラナ:Solana (SOL)、アバランチ:Avalanche (AVAX)、ポルカドット:Polkadot (DOT)、ポリゴン:Polygon (MATIC)、アルゴランド:Algorand (ALGO)、ステラ:Stellar (XLM)の7銘柄となっている。なおポルカドットについては、メインチェーンである「リレーチェーン(Relay Chain)」ではスマートコントラクトが利用できないが、「リレーチェーン」に接続される「パラチェーン(Parachain)」によりスマートコントラクト機能が担保されている(例:Moonbeam・Astar)。
なおイーサリアムがこのファンドの投資対象外となった理由は「過去1年間の爆発的な成長から多くの投資家がETHに割り当てたため」で「現在、スマートコントラクトプラットフォームセクターの残りの部分にエクスポージャーを得る需要がある」と説明されている。
「GSCPxE」は、グレースケールの子会社でもあるクリプトメディアCoinDeskが提供するインデックス(指数)に基づき運用される。また投資配分については、各暗号資産の時価総額によって判断がされるとのことだ。
3月16日時点では、ADA:24.63%、SOL:24.27%、AVAX:16.96%、DOT:16.16%、MATIC:9.65%、ALGO:4.27%、XLM:4.06%となっている。
なおグレースケールでは、ビットコインやイーサリアム、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、チェーンリンクなど単一の銘柄に投資する商品の他、「GSCPxE」のように複数の銘柄に投資するデジタル・ラージキャップ・ファンド(Digital Large Cap Fund)とディファイファンド(DeFi Fund)の2つがある。
デジタル・ラージキャップ・ファンドでは、時価総額の大きい暗号資産に対し投資を行う。3月22日時点ではビットコイン(BTC):64.76%、イーサリアム(ETH):28.12%、カルダノ(ADA):2.56%、ソラナ(SOL):2.23%、ライトコイン(LTC):0.67%、ビットコインキャッシュ(BCH):0.61%、チェーンリンク(LINK):0.57%、ユニスワップ(UNI):0.48%となっている。
またディファイファンドは、ユニスワップ(UNI):40.99%、アーベ(AAVE):13.68%、メイカー(MKR):13.50%、アンプ(AMP):7.26%、カーブ(CRV):7.08%、ヤーン(YFI):5.93%、コンパウンド(COMP):4.91%、シンセティック(SNX):4.50%、スシスワップ(SUSHI)2.15%の9銘柄による配分がされている。
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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
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