丹青社と三井不動産、渋谷「MIYASHITA PARK」でNFT販売実証実験へ

「RAYARD MIYASHITA PARK」でNFT販売に関する実証実験

丹青社と三井不動産が、NFTアート販売に関する実証実験を行うことが3月23日分かった。なお実証実験にはNFTプラットフォームHARTi(ハーティ)およびピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)が協力するとのこと。

この実証実験は、渋谷MIYASHITA PARK内の商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」のSouth2階 吹き抜け広場およびデジタルサイネージで4月4日から11日に開設されるNFTポップアップイベント「Takahiro Koga -CRYPTO- ~下克上時代の陶芸×NFT~ produced by B-OWND」にて実施される。なおこのイベントは古賀氏と丹青社がサービスを提供するアート・工芸のプラットフォームB-OWND(ビーオウンド)による初のNFTポップアップイベントとなるとのこと。

イベントでは、陶芸家である古賀崇洋(こがたかひろ)氏の新作のリアル作品および3DCG化したデジタルアートが展示される。今回の実証実験では、古賀氏の作品をモチーフにしたNFTアート「NEO MANEKINEKO –BREAK-」の事前購入権となる「作品購入用ホワイトリストNFT」が来場者に配布される。

なおホワイトリストに登録した参加者の中から抽選で100名にプレゼント用NFTアートがプレゼントされるとのこと。

またホワイトリストNFT保有者は、同イベント終了後にHARTiより「NEO MANEKINEKO –BREAK-」が購入できるようになる。100点限定で1点30,000円で販売されるとのこと。

発表によるとこの実証実験により「空間における新たな体験価値の創造や作品の体験価値向上の可能性」を検証するとのことだ。

なおリアル作品については、丹青社の工芸作品オンラインマーケット「B-OWND」にて販売が予定されている。

またこのイベントでは、丹青社とPxDTが提供する空間データプラットフォーム「KOTOWARI」を用い、会場内にカメラを含むセンサーを設置し、センシングにより来場者の属性や滞留時間などのデータを収集し、検証測定に活用するとのことだ。

NFTプラットフォームHARTi、丹青社、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)は3月12日から4月3日までの期間にて、東急不動産と協力し、NFT配布によるオンライン上のコミュニティ構築、およびDXによる空間の新たな体験価値創造の検証のための実証実験を行っている。

こちらでは「NFT配布によるオンライン上のコミュニティ構築」をHARTiと東急不動産が行い、「DXによる空間の新たな体験価値創造の検証」を丹青社とPxDTが行っている。

実証実験は東急プラザ渋谷3階・次世代型商業施設の実験店舗「111-ICHIICHIICHI-」で行われる「浅瀬のおともだち -Friends in the Shallows- 展」にて、アーティストの中條亜耶氏とNFTクリエイターのウィプラス(Whiplus)氏の作品「浅瀬のおともだち -Friends in the Shallows-」の事前購入権となる「ホワイトリストNFT」を開催期間の毎週土曜、日曜日の来場者へ先着1,111枚限定で配布するようだ。

そしてこのNFT所有者のみが加入できるオンライン上のコミュニティの構築を行い、コミュニティ内で、今後東急プラザ渋谷で開催する予定の限定イベント参加権等を配布するとのこと。これによりオフラインにおいても来場客の体験価値を高め、施設来館へのリピート率を高める事を目的とするとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:RAYARD MIYASHITA PARK

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

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