UPDATERの電力トレーサビリティプラットフォーム、ソラナ(SOL)ブロックチェーンに切り替え

UPDATERの「ENECTION2.0」がソラナブロックチェーン採用

UPDATER(アップデーター/旧:みんな電力)が提供する電力トレーサビリティプラットフォーム「ENECTION2.0」のブロックチェーン基盤が、ソラナ(Solana)に切り替えられたことが3月18日分かった。

UPDATERは2018年にブロックチェーンを活用したP2P電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」を商用化。当初はネム(NEM)のブロックチェーンを採用し、続いてステラ(Stellar)のブロックチェーンに切り替えられていたが、今回ソラナへの切り替えが発表された。

「ENECTION2.0」は発電量と需要量を30分ごとにマッチングして取引として約定し、約定結果をパブリックブロックチェーン上に書き込むことで、「どの電源からどれだけ電気を買ったか」を証明するプラットフォームだ。現在、約210社(約1,700契約)の法人需要家が「ENECTION2.0」を利用し、発電所を指定した電力購入を行っているとのことだ。

発表によるとソラナへの切り替えの理由は、「他ブロックチェーンと比較し、Solanaはトランザクション処理速度が速く、取引手数料が安価である点」としている。ブロックチェーンをソラナに変更するとともに、台帳への書き込み処理のアルゴリズムを見直すことで、トランザクション処理速度が約20倍高速化することに成功したとのことだ。

なおUPDATERでは「ENECTION2.0」を応用し、サプライチェーン構築を目指す事業者向けに、製品の生産過程においてどの生産者にいくら支払われたのかなど、お金の取り引き結果を見える化する「ブロックチェーンソリューションα版」の提供を2月より行っている。

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参考:UPDATER
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ustinroque

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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