FTX、米金融アプリ「Dave」へ約120億円出資

FTXが米金融アプリ「Dave」へ約120億円出資

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所などを運営するFTXが、金融関連アプリ提供の米デイブ(Dave)へ1億ドル(約120.4億円)の出資をしたことが3月21日分かった。

この出資は、FTXの投資部門であるFTXベンチャーズ(FTX Ventures)による20億ドル(約2,300億円)規模のWeb3ファンドによるものだ。無担保転換社債の発行による出資となる。

また発表によるとこの出資の一環として、デイブはFTX USと戦略的パートナシップを締結し、デイブのプラットフォームにデジタル資産による決済方法導入の検討を行うとのことだ。

デイブは今年1月、特別目的買収会社(SPAC)であるVPCインパクトアクイジションホールディングスIII(VPC Impact Acquisition Holdings III)と企業結合し、米ナスダック(Nasdaq)のグローバルマーケットにSPAC上場した。

米国の銀行ではクレジットカードの請求時に口座残高がない場合など、銀行が立て替えて支払いを行うオーバードラフト(当座貸越)手数料が存在する。カード社会である米国においてクレジットカード会社への信用損失を回避するのには有効だが、その手数料は高額であることも知られている。米国の銀行ではその手数料が大きな収入源となるほどで、支払者の年間平均額は412ドルにも及ぶという。

デイブではオーバードラフト手数料無しの口座を提供する他、個人向けの財務管理サービスや最大250ドルの給料前払い機能を提供。現在では1,000万人以上のユーザーが利用しているアプリとなっている。

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参考:Dave
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SasinParaksa・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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