島根県松江学園通り商店街、ブロックチェーン「コルダ(Corda)」活用で電子商品券「がくえんペイ」発行

松江学園通り商店街でブロックチェーンによる電子商品券発行

島根県の松江学園通り商店街振興組合が、ブロックチェーンを活用した「デジタルプレミアム付商品券」を発行する情報プラットフォームを利用して、電子商品券「がくえんペイ」を発行することが3月18日分かった。

この情報プラットフォームは島根銀行に提供され、プラットフォームを利用して同行がデジタル地域通貨・商品券アプリ「さんいんオープンマネー」を運営。そして同アプリ上で松江学園通り商店街振興組合が発行する電子商品券「がくえんペイ」を発行するという。

「さんいんオープンマネー」は、山陰両県(島根・鳥取)内で希望する団体の電子商品券を複数発行・運営することが可能であり、比較的小規模な団体の予算に応じた地域通貨導入を支援する「地域通貨オープンプラットフォーム事業」として展開するとのこと。

なお「さんいんオープンマネー」に利用されるプラットフォームは、SBIホールディングス、九州電力及び筑邦銀行の3社による合弁会社「まちのわ」が島根銀行に提供している

プラットフォームの基盤には、米R3社開発のエンタープライズ向けブロックチェーン「Corda(コルダ)」が採用されている。「Corda」は、SBIの子会社SBI R3 Japanが国内での販売およびサポートを行っているブロックチェーンだ。

ブロックチェーン/分散台帳技術を活用して地域通貨や商品券を電子的に発行することで、利用者は申込から購入(チャージ)、決済までの一連の手続きなどをスマートフォンのアプリ上で行うことが可能となるという。

島根銀行の発表によると「がくえんペイ」は、販売総額500万円(発⾏総額600万円、うちプレミアム分100万円)となっており、1名あたり5万円まで購入ができる。プレミアム率は20%のため、最大1万円がお得になる。

販売方法は抽選となっており、3月22日~4月11日の期間にて申し込みを受け付けている。購入はコンビニでの支払いとなる。また利用については松江学園通り商店街の「がくえんペイ」加盟店42店舗にて、4月15日~7月31日まで利用できるとのことだ。

関連ニュース

山形市、ブロックチェーン「コルダ(Corda)」活用で電子商品券「ベニpay」発行

熊本県天草市、ブロックチェーン「コルダ(Corda)」活用で「子育て特別クーポン」発行へ

日本円ステーブルコイン「DCJPY」が実証実験へ、給付金と電力取引で

愛媛県西条商工会議所、ブロックチェーンでプレミアム付電子商品券発行

学芸大学商店連合会、ブロックチェーン活用「デジタル共通商品券」提供

参考:SBIHD島根銀行
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告