ロシアのスベルバンク、デジタル資産の発行交換サービス開始へ

ロシアのスベルバンク、デジタル資産の発行交換サービス開始へ

ロシアの大手銀行スベルバンクが、デジタル資産(Digital Financial Asset:DFA)の発行と交換サービスを近日中に開始する予定であることが3月17日に分かった。ロシアの中央銀行がこれらのサービスのライセンスをスベルバンクに付与した。

このデジタル資産に関するサービスは、企業向けのデジタル金融資産発行と交換サービスのようだ。スベルバンクのデジタル資産は、同行のデジタル資産プラットフォームで発行され、データの安全性の確保とデータの不変性が実現できるとのことだ。

このデジタル資産プラットフォームについて「独自のデジタル資産を発行し市場からの投資の呼び込み、スバルバンクの情報システムを通じて発行されたデジタル資産を取得し、現在眠っている資金を投資して収入を得る機会の創出、ロシア法に従ったデジタル資産取引が可能になる」と発表では説明されている。

スベルバンクのトランザクションビジネス部門ディレクターのセルゲイ・ポポフ(Sergey Popov)氏は、次のようにコメントしている。

「企業は1ヵ月後には、当行のブロックチェーンプラットフォーム上で最初の取引を行うことができるようになる予定です。私たちは、デジタル資産への取り組みを始めたばかりですが、さらなる発展には現行の規制の枠組みを適応させる必要があることを認識しています。そのために、規制当局や行政機関と緊密に連携する用意があります」

なお今回のスベルバンクの動向が、世界各国のロシアへの経済制裁への対応策なのかどうかは明らかではない。

参考:スベルバンク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Pavel-Byrkin

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告