人気NFTのBAYC運営「Yuga Labs」、CryptoPunksとMeebitsのIP取得

BAYC運営「Yuga Labs」、CryptoPunksとMeebitsのIP取得

人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するYuga Labsが、NFTコレクションのCryptoPunksとMeebitsのIP(知的財産権)などを取得したことを3月11日に発表した。

具体的にYuga Labsは、CryptoPunksとMeebitsを運営のLarva Labsから、CryptoPunksとMeebitsのブランド、美術的著作権、その他の知的財産権を取得したとのこと。そしてYuga Labsは、423のCryptoPunksと1711のMeebitsを所有することにもなった。 ちなみに昨年8月に決済大手VisaがCryptoPunksを約1,820万円で取得したことで大きな話題となった。

また同社の法務チームは、CryptoPunksとMeebitsの保有者のための新たな権利条件を検討中とのことだ。最初のステップとして、同社はCryptoPunksとMeebitsの所有者に対して、現在同社運営のBAYCとMAYCの所有者が享受しているような商業的権利を付与する予定とのことだ。

実際にBAYCやMAYCの所有者は、2つのNFTをマーケティングに活用している。例えば、昨年11月に米グラミー賞受賞経験ある音楽プロデューサーのティンバランド(Timbaland)氏は、BAYCをベースにした音楽レーベル「エイプ-イン・プロダクション(Ape-In Productions:AIP)」の立ち上げを発表した。

なみにYuga Labsはサードパーティの開発者やコミュニティのクリエイターがCryptoPunksとMeebitsをweb3プロジェクトに取り込むことを期待しているという。

Larva Labs、CryptoPunksおよびMeebitsの共同創設者マット・ホール(Matt Hall)氏とジョン・ワトキンソン(John Watkinson)氏は次のようにコメントしている。

「Yuga Labsは、プロフィール画像プロジェクト(Profile Picture Projects :PPP)のイノベーターであり、これらのプロジェクトの運営において世界最高峰の企業です。また彼らはCrytoPunksとMeebitsの理想的なオーナだと思います。彼らの手にかかれば、新興の分散型ウェブにおいて、両コレクションが重要で活気のあるプロジェクトであり続けることができると確信しています」

参考:Yuga Labs
images:iStocks/Ilya-Lukichev・noLimit46
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。