楽天「Rakuten NFT」がJリーグ公認NFT販売を発表、博報堂「PLAY THE PLAY」につづき

「Rakuten NFT」がJリーグのデジタルコンテンツを4月に販売へ

楽天グループが2月25日にサービスを開始する予定のNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」で、サッカーJリーグ公認のNFTコレクションを販売することが分かった。

楽天は2月24日、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とライセンス契約を締結したことを発表。これによりJリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」を制作し、今年4月以降に「Rakuten NFT」で販売するとした。

このNFTコレクションでは「2022明治安田生命Jリーグ」の試合映像をもとに、各試合の名シーンなどをNFT化し、3種類のテーマに沿ったオリジナルコンテンツを展開する予定だという。

各テーマは、ベストゴールやベストプレーなど試合の名シーンをNFT化した「AUTHENTIC」、試合の名シーンに独自のアートデザインやエフェクトを加えた「CULTURERISE」、現代を代表するクリエイターとJリーグがコラボした貴重なアートNFTコンテンツ「SPECIAL」となっている。

「Rakuten NFT」は第一弾コンテンツとして、円谷プロダクション製作のアニメ『ULTRAMAN(ウルトラマン)』のCGアセットを使用したNFTを販売する予定だ。3月にはアイドルグループ『アンダービースティー』の「Rakuten NFT」限定「NFTトレカ」が発売予定であることも発表されている。また楽天グループはテレビ朝日と同局のNFTコンテンツ販売に向けた合意も発表している。

さらに先日22日には、ファッションなどのセレクトショップを展開するビームスと、同社が展開するNFTコンテンツの発売に向けた合意が発表されている。そして同日楽天は、バンダイナムコピクチャーズと、同社が制作するアニメシリーズ『TIGER & BUNNY 2』のキャラクターを使用したNFTコンテンツの発売に向けた合意も発表している。

なおJリーグに関するデジタルコンテンツについては、先日18日にも発表があった。

博報堂DYメディアパートナーズはNFT発行プラットフォーム「PLAY THE PLAY」の運用開始と、同プラットフォームで「2022明治安田生命J1リーグ」の動画トレカ「PLAY THE PLAY for J.LEAGUE」の発行・販売を開始した。

なお「NFT発行プラットフォーム」と説明されているものの、同じく発表では「PLAY THE PLAY for J.LEAGUE のNFT化への対応はサービス開始後、ご案内予定です」、「動画トレカ(NFT化への対応は改めてご案内いたします)」と説明されている。

「あたらしい経済」が博報堂に取材したところ、NFT化への対応時期とブロックチェーン基盤については調整中とのことだった。

どちらにせよ、Jリーグに関するNFTは2つのプラットフォームから販売されることになるようだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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