バイナンス、ロシア銀行協会に加盟
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、ロシア銀行協会に加盟したことが2月18日分かった。
今回の加盟により、17日にロシア銀行協会によって設立された、デジタル金融資産およびデジタル通貨に関する専門家センターのGR(Government Relations)エキスパートセンター長に、バイナンスのオルガ・ゴンキャロワ(Olga Goncharova)氏が就任するとのことだ。
オルガ・ゴンキャロワ氏はロシア中央銀行の元幹部で、ロシアおよびCIS(独立国家共同体)の事業に関する人事として、1月にバイナンスGRディレクターに就任していた。
デジタル金融資産およびデジタル通貨に関する専門家センターは、デジタル金融資産やデジタル通貨を分析し、専門家や議員と対話することを目的に設立されたと発表されている。
また専門家センターの設立について、ロシア銀行協会評議会議長、ロシア連邦議会金融市場委員会委員長のアナトリー・アクサコフ(Anatoly Aksakov)氏は「暗号資産の規制についてバランスのとれたアプローチを形成するには、金融市場の専門家による見解が非常に不足しています」と説明している。
今年のロシア中央銀行の動きとして1月20日、同行は金融不安を招く恐れがあるとして、ロシア領内での暗号資産の取引やエネルギーを大量に消費するマイニングを制限することを提案。
これに対し29日、ロシア当局が中央銀行の暗号資産禁止提案に方針転換を求めた。
またロシア中央銀行は2月15日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」のテストを開始し、送金に成功したことを発表している。
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