セコイアが約600億円規模のWeb3ファンド立ち上げ、主にトークンで出資

セコイアが約600億円規模のWeb3ファンド立ち上げ

米セコイアキャピタル(Sequia Capital)が、約600億円規模のWeb3特化ファンド「セコイア・クリプト・ファンド(The Sequoia Crypto Fund)」を立ち上げたことが2月17日に分かった。

セコイアキャピタルは2015年から株式とトークンの両方の方で暗号資産関連の企業に投資を行ってきている。ちなみに昨年は、米国と欧州における新規投資のうち20%が暗号資産系企業だったとのことだ。セコイアキャピタルの投資先には、FTX、ファイヤーブロックス(Fireblocks)、スタークウェアー(StarkWare)などがある。

そして今回立ち上げた「セコイア・クリプト・ファンド」はトークンでの調達が主となるようだ。またファンドの目標は、より積極的にプロトコルに参加し、トークンのみのプロジェクトをより良くサポートし、自ら実践して学んでいくことだという。

またこのクリプトファンドを立ち上げた背景として「私たちは過去5年間、株式とトークンの両方に投資してきましたが、多くの人が、トークンのステーキング、流動性の提供、ガバナンスへの参加、プラットフォームを通じての取引など、トークンの管理においてより積極的な役割を果たすよう求めてきました」と説明されている。

今後「セコイア・クリプト・ファンド」は、トークンのステーキング、流動性の提供、ガバナンスへの参加、トレードを始める方針だという。

「セコイア・クリプト・ファンド」の設立に際して、セコイアキャピタルのパートナーであるショーン・マグワイア(Shaun Maguire)氏はメディア「The Block」に暗号資産の今後の展望について、「まだ絶対的な始まりの段階です。暗号資産は今後20~30年で最大のメガトレンドになるでしょう」とし、またプロトコルの展望については「Terra、Avalanche、NEAR、Polkadot、Cosmosなどのネットワークで開発者の活動を監視していますが、Solanaのように成功の兆しが見えているネットワークはまだ存在していません」と話している。

参考:セコイアキャピタル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Aramyan・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告