アニモカブランズとBrincがアクセラレータ・プログラムを立ち上げ
ブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行うアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)が、ベンチャーアクセラレーターのブリンク(Brinc)と提携し、約35億円(3000万ドル)規模の「ギルド・アクセラレーター・プログラム(Guild Accelerator Program)」を立ち上げたことが2月14日分かった。
このプログラムは、「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」形式のゲーム開発スタートアップを通じて、ゲームプレイヤーなど多くの人が収入を得られるようにすることを目的としている。そしてこのプログラムに参加する初期段階のゲームプロジェクトには、1プロジェクト当たり最大約5760万円(50万ドル)の投資を行う予定とのことだ。なお今後2年間で約35億円(3000万ドル)が投資されるという。
またアニモカ・ブランズとブリンクのネットワークには、メンター・専門家・サポーターとして、アボカド・ギルド(Avocado Guild)創設者のブレンダン・ウォン氏(Brendan Wong)、イールドギルドゲームス(YieldGuild Games)のパートナーシップ責任者サルトビ・サスケ氏(Sarutobi Sasuke)、エンシェント8(Ancient8)共同創設者のハワード・シュウ(Howard Xu)氏が参加するとのこと。
アニモカ・ブランズは、今回の「ギルド・アクセラレーター・プログラム」に参加するプロジェクトの選考について「持続可能性にコミットしているプロジェクトが優先的に選考されます」としており、具体的には「プレイヤーや学者へのコミュニティ支援および還元、エネルギー効率の高いプルーフオブステーク(PoS)プロトコルとサイドチェーンの重視、全体的な物理的フットプリントが小さいプロジェクトが含まれます」と説明している。
なお昨年12月にアニモカ・ブランズは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)と、ブロックチェーンゲームプロジェクトへの支援を目的に約227億円規模のファンドを立ち上げた。このファンドではバイナンス・スマートチェーン(Binance Smart Chain:BSC)上でゲームを構築する、開発初期段階のプロジェクトに投資を行うという。
他にもアニモカの動きとしては、今年1月にSUPERPLASTICとメタバース体験提供で提携。昨年12月には、人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club:BAYC」を制作するユガ・ラボ(YugaLabs)と提携している。
また国内での動きとしては、記事執筆時の2月15日にアニモカブランズが日本に戦略的子会社「Animoca Brands株式会社(Animoca Brands Japan)」の設立を発表した。また同子会社は今年1月にシードラウンドで約11億円の資金調達をしたことも併せて発表した。
また今年1月には、タツノコプロ「黄金戦士ゴールドライタン」のNFTグローバルライセンス取得。また国内にてモバイル向けコンテンツなど提供するサイバードが、ブロックチェーンサッカーゲーム「Blockchain Football」の開発を発表し、アニモカ・ブランズがリードインベスターとして参加している。
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参考:アニモカ・ブランズ
デザイン:一本寿和
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