Web3インフラ開発のAlchemy、約200億円調達

Web3インフラ開発のAlchemy、約200億円調達

Web3サービス開発のインフラを提供するアルケミー(Alchemy)が、シリーズC1ラウンドで約240億円(2億ドル)の資金調達を行なったことが2月7日に分かった。

このラウンドは、ライトスピード(Lightspeed)とシルバーレイク(Silver Lake)が主導した。なおアルケミーの企業評価額は約1200億円(10.2億ドル)になったとのことだ。

アルケミーは、開発者がブロックチェーンアプリケーションを簡単かつ効率的に開発するための必要なツールを提供することで、AWSがインターネット業界にもたらしたサービスを、ブロックチェーン業界にもたらすことを目標としている企業だ。

なお今回調達した資金は、Web3エコシステムへの投資と開発者向けツールへのアクセスをグローバルに拡大するために活用していくという。

ちなみにアルケミーの顧客には、オープンシー(OpenSea)、ダッパーラボ(Dapper Labs)、アクシーインフィニティ(Axie Infinity)などが存在している。

アルケミーは昨年10月末に、シリーズCラウンドにてアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)主導で約280億円を調達した。そして12月にWeb3領域活性化のためにベンチャーファンド「アルケミー・ベンチャーズ(Alchemy Ventures)」を立ち上げた。

そしてアルケミーベンチャーズはFTX、アービトラム(Arbitrum)、マターズラボ(Matters Labs)、ジーニーズ(Genies)などに出資をしているという。

またアルケミーベンチャーズは日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」にも今年の1月に出資をしている。

参考:Alchemy
images:iStocks/Abscent84・BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。