UBISOFT、ヘデラ財団と提携。ゲーム開発支援で

UBISOFT、ヘデラ財団と提携。ゲーム開発支援で

仏大手ゲーム開発企業ユービーアイソフト(Ubisoft)が、分散型パブリックネットワークHBAR(ヘデラハッシュグラフ:Hedera Hashgraph)が設立した、HBAR財団とパートナーシップを締結したことが2月3日分かった。

HBAR財団はヘデラネットワーク上に分散型アプリケーションを立ち上げようとしている開発者、スタートアップ、組織に助成金やその他のリソースを提供することで、ヘデラエコシステムの開発を促進させることを目的とした組織だ。DeFiやNFT、中央銀行デジタル通貨(CBDC)、ESG、ゲームなどの分野にネットワーク導入拡大を目指している。

今回の提携によりヘデラネットワーク上での次世代ゲームの開発、成長などを支援していくという。

またパートナーシップの一環として、ユービーアイソフトは「へデラ運営審議会」のメンバーに参画し、ヘデラネットワーク上のノード運営を行うほか、ネットワークのガバナンスや今後の製品の方向性についての議論に参加する他、ゲーム業界からの意見も提供するとのこと。

発表によると、HBAR財団はユービーアイソフトが運営している国際的なスタートアップ支援プログラムである「Ubisoft Entrepreneurs Lab(ユービーアイソフト・アントレプレナーラボ)」に参加する予定とされている。

現在ヘデラ運営審議会メンバーには20を超える組織や企業が加盟している。ユービーアイソフト以外にはグーグルやIBM、ボーイング、シンガポールに本社を置くDBS銀行、分散型オラクルネットワーク提供のChainlink(チェーンリンク)、イギリス名門大学のLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)とUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)、韓国のLG電子が参加している。また日本からは野村証券が参加している。

なおユービーアイソフトはテゾス(Tezos)とも提携しており、昨年12月にはテゾスブロックチェーンを採用した、ユービーアイソフト初となるNFTマーケットプレイス「ユービーアイソフト・クォーツ(Ubisoft Quartz)」のベータ版をローンチしている。また同社提供のウィンドウズPC版のゲームタイトル「ゴーストリコン:ブレイクポイント(Ghost Recon:Breakpoint)」では「ディジット(Digit)」と呼ばれるゲーム内アイテムをNFTとしてテゾスで発行している。

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参考:へデラ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/pgraphis

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。