コンセンシス、メタマスクのセキュリティ強化のためMyCrypto買収

コンセンシスがMyCryptoを買収

ブロックチェーン関連の開発企業コンセンシス(ConsenSys)が、イーサリアムアカウント管理ツール提供のマイクリプト(MyCrypto)を買収したことが2月1日分かった。

この買収は、コンセンシスが提供する暗号資産(仮想通貨)ウォレットであるメタマスク(MetaMask)のセキュリティ強化に向けた動きとのこと。なお買収額については公表されていない。

今回の買収によりメタマスクでは「セキュリティ及びアンチフィッシングチーム」、「コアライブラリチーム」、「APIフォーカスチーム」、「開発者教育チーム」などといった新たなチームを複数立ち上げるとのことだ。これらはウォレットのセキュリティ対策や堅牢性向上、開発促進に向けたチームとのこと。

また長期的にはノンカストディアルなプロダクトとして、メタマスクをデスクトップやモバイル、ウェブ及び、拡張機能など全てのプラットフォームに対応し、完全なエンドツーエンドの体験を実現するという。

メタマスクの創業者兼グループマネージャーのダン・フィンレー(Dan Finlay)氏は、「マイクリプトのウェブプロダクトとデスクトップアプリケーション、そしてメタマスクのモバイルアプリとブラウザ拡張機能によって、我々はさらに人々をWeb3の世界と結びつけることを可能にします」と発表にて説明している。

なおマイクリプトが運営しているサービスは引き続き提供されるとのことだ。

コンセンシスは昨年10月にも買収を行っている。Web3インキュベーターであるメッシュ(Mesh)からトリーム(Treum)のチームとNFTプラットフォームを買収した。トリームはイーサリアムベースの音楽NFT及びアートプロジェクトを運営している。こちらも買収額については公表されていない。

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参考:メタマスクマイクリプト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebopgraphis

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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