テックビューロ、NFTとNCFTを扱うマーケットプレイス「COMSA」提供開始

テックビューロが「COMSA」提供開始

テックビューロが、個人や団体・組織がNFTやFT(NC-FT:詳細下記)などのトークンを販売することができるマーケットプレイス「COMSA(コムサ)」を1月31日より提供開始した。

テックビューロは、ICOの国内ソリューション及びソフトウェア開発・販売を行うCOMSA事業を法整備が未完成であることから2018年1月に停止していた。今回新たなCOMSA事業としてマーケットプレイスを立ち上げた。

発表によると「COMSA」は、パブリックブロックチェーンのシンボル(Symbol)を基盤としており、アセットデータはフルオンチェーンで保存されるという。各プロセスはシンボル上で最大限完結するように構築されているとのことだ。

また「COMSA」で扱うアセットは、NFTおよびFTとなる。サービスローンチ時はNFTのみの取り扱いから開始するとのこと。

なおテックビューロの言うFTとは、NC-FT(Non-Circulatable FT)と称される暗号資産(仮想通貨)ではない、「電子アセット」になるとのことだ。保有者からの移転はCOMSAプラットフォーム宛にのみ可能とした、非循環型のFTとなるという。

アセットデータのファイルタイプは JPG、PNG、GIF、SVG、MP4、WEBM、MP3で、サイズは20MBまで対応している。オフィスファイルやテキスト・URLについても取り扱いは可能となるようだが、対応は後日とのこと。

さらに「COMSA」では個人価値のマッチングを促進するための「エンドーサー制度」が設置されている。

この制度は、クリエイターがアセット作品を登録する際のトークン作成手数料をエンドーサーが肩代わりし宣伝を行うことで、エンドーサーは作品を支援することができ、また支援した作品が落札されると設定した割合に応じて報酬が得られる仕組みだ。

また「COMSA」には事務局へ報告する機能があり、ユーザーの報告内容によっては報酬が得られる「ガーディアン制度」も設置されている。なおアセット作品の出品の際には事務局が審査を実施するとのことだ。

「COMSA」での作品販売形式だが、1次販売ではオークション形式をとり、落札者は通常売買の形式で作品を二次流通できる。

作品入札には、XYMとCMS:XYMの2銘柄が対応する。作品落札後決済された売り上げの受取りはXYMもしくはJPYとなる。なおCMS:XYMは当面、CMS:XEMのレートで計算されるとのことだ。

またトークン作成時の手数料についてだが、アセットデータの容量1MBにつき250XYM(もしくはCMS:XYM)で、上限は20MB 5,000XYMとなっている。販売手数料は決済時に売り上げの7.77%、二次流通以降の出品手数料は2XYM(もしくはCMS:XYM)。二次売買時のクリエイターへの報酬は売り上げの2.5%となっている。

テックビューロは、COMSA関連事業・プライベートブロックチェーンmijinの開発を行っているブロックチェーン企業だ。

同社は暗号資産交換所Zaifの運営も行っていたがハッキング被害を受け、2018年11月に株式会社フィスコへの事業譲渡を発表し、現在Zaifは株式会社フィスコが運営をしている。

またCOMSAが発行していたCMSトークンは、2017年11月ごろに約100億円を調達することに成功し、一躍話題となっていた。しかし法整備が未完成であることから2018年1月にテックビューロ社はCOMSA事業の他企業ICO案件をストップし、2月にはCOMSAプラットフォームの事業化に向けた体制を強化すると発表をしていた。なおCMSトークンは現在日本国内ではZaifの取引所サービスでのみ売買が行われている。

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参考:COMSA
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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