米ファイブスター銀行とNYDIG、ビットコイン取引サービス提供へ

米ファイブスター銀行とNYDIG、ビットコイン取引サービス提供へ

米ニューヨーク拠点のファイブスター銀行(Five Star Bank)がビットコインの取引やカストディを手がけるNYDIGと提携することを1月25日に発表した。ファイブスター銀行はこの提携で顧客にビットコインの売買・保管サービスを今年の第2四半期までに提供する予定だ。

ファイブスター銀行は総資産額が約5,700億円(50億ドル)規模のニューヨークの地方銀行。またNYDIGは資産運用会社ストーンリッジ(Stone Ridge)の子会社として2017年に設立されたビットコイン専門の資産運用会社で、2018年にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から暗号資産(仮想通貨)交換業に関するビットライセンス(BitLicense)を取得している。

ファイブスター銀行は今回の提携で、具体的に同行のモバイルアプリやオンラインバンキングプラットフォームを通じて、顧客がビットコインを安全に取引できるようにし、暗号資産(仮想通貨)ウォレットや秘密鍵管理といった顧客課題を克服できるよう支援していくという。

ファイブスター銀行のCEOであるマーティン・K・バーミンガム(Martin K. Birmingham)氏は次のようにコメントしている。

「私たちは顧客が従来の金融資産と並行してビットコインを容易に取得、売却、保有、管理するための、信頼できる新しいデジタルバンキングの選択肢を導入することに興奮しています。NYDIGのおかげで、私たちは、顧客がデジタル取引を管理するための、安全で効率的で、より使いやすい方法を作ることができます」

NYDIGは従来の金融機関との連携が多く、これまでに米金融サービス大手NCRやU.Sバンクらとビットコイン関連のサービス提供を開始している。また昨年12月に、NYDIGは約1,200億円(10億ドル)の資金調達を行なった。今後もNYDIGは既存金融機関とデジタル資産のゲートウェイ企業の1つとして地位を強めていくだろう。

参考:FIVE STAR BANK
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・Imagesines

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。