東北大学がブロックチェーン臨床試験システム活用を研究、サスメドと共同で

東北大学、ブロックチェーン臨床試験システム活用を研究

東北大学が、ブロックチェーン技術を実装した臨床試験システムの活用に関する研究をすることが1月20日分かった。デジタル医療を推進する研究開発型企業であるサスメドとの共同研究となるとのことだ。

サスメドの特許技術でもあるブロックチェーン技術を実装した臨床試験システムは、ブロックチェーン技術により医療機関で取得する原資料と症例報告書のデータの信頼性担保を行うことで、SDV(モニタリング業務のうちの原資料との照合検証作業)の削減が可能とのこと。

今回の共同研究では、東北大学病院で実施される臨床試験において、サスメドの特許技術であるブロックチェーン技術を実装した臨床試験システムを活用することがモニタリング業務等の効率化に繋がることを確認し、実施体制、運用等に与える効果を検討するという。

そしてこの効率化が各研究機関におけるARO(臨床研究・非臨床研究を支援する組織)や臨床研究中核病院(国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を担う病院)における臨床試験推進に繋がるか、そして臨床試験システムが研究開発手法に変化を与えるか等についても検討するとのことだ。

昨年4月、サスメドは東京医科歯科大学と、ブロックチェーン技術を実装した臨床試験システムを、研究開発で行うモニタリング作業に用いることによる効率性向上の効果実証を行っている。この効果実証では、東京医科歯科大の臨床試験にてシステムを用いることで、モニタリングで求める症例報告書のデータと医療機関の原資料との照合作業を代替し、そのインパクトを検証したという。

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参考:東北大学
デザイン:一本寿和
images:iStocks/b14ckminus

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。