オープンシー、暗号資産ウォレット企業ダルマ・ラボを買収
NFTマーケットプレイス運営のオープンシー(OpenSea)が、暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業ダルマ・ラボ(Dharma Labs)を買収することが1月18日分かった。
この買収はNFTとWeb3の普及を促進し、オープンシーがより一般的に使用されるために向けた動きとのこと。なお買収額については公表されていない。
ダルマの公式発表によると、同社提供のモバイルウォレットアプリは30日以内に廃止するとのこと。その際ユーザーはウォレット内の資金の引き出しや売却に対して手数料が掛からないとのことだ。
また今回の買収に伴い、ダルマ・ラボの共同設立者兼CEOであるナダヴ・ホランダー(Nadav Hollander)氏をオープンシーの最高技術責任者(CTO)に迎え入れたという。
オープンシーはナダヴ氏のCTO就任について「ナダヴ氏は初期のイーサリアムコミュニティのリーダーであり、DeFiにおいて最も影響力のあるプロトコルや製品の構築、立ち上げを行ってきたため、オープンシーのリーダーシップにネイティブな暗号の専門知識をもたらします」とし、「ナダヴ氏の最初の職務は、製品の技術的な信頼性や稼働率を向上させることと、Web3ネイティブのメカニズムを構築するといった核となる優先事項の2つです 」と発表にて説明している。
オープンシーの公式ブログでは、今回の買収発表とともに「拡大するコミュニティのニーズに確実に応えるための製品開発の促進」「安全性や信頼性への取り組みの拡大」「NFTおよびWeb3エコシステムへの有意義な投資」「チームの大幅な強化」といった2022年に達成する4つの目標を発表している。
オープンシーは、今月の月間イーサリアム取引量が過去最高を記録し、38億ドル(約4,350億円)を超えている(Dune Analytics 1/19調べ)。昨年8月に記録された今までの過去最高額であった34億2,000万ドルと、12月の売上高32億4,000万ドル両方を上回っている。
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参考:オープンシー・ダーマ・ラボ・Dune Analytics
デザイン:一本寿和
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