GameFi事業のDEA、約14億円の資金調達実施
シンガポールを拠点にグローバルでGameFiプラットフォーム事業を展開するDigital Entertainment Asset Pte. Ltd. (DEA)が、SAFE型新株予約権の発行によるプレシリーズAラウンドを実施し、総額約14億円の資金調達を行ったことが1月18日に分かった。
SAFEはSimple Agreement for Future Equity(将来株式の簡易な同意書)の略であり、満期や利息が発生しないことが特徴だ。 引受先には、JAFCO Investment(Asia Pacific)Ltd. (シンガポール)の運営するJAFCO Asia S-8 Fundシリーズのほか、上場企業7社を含む複数の法人、クリプトVCのSpartan Group LLC.、および複数の個人投資家が含まれているとのことだ。
DEAは「Play to Earn」をコンセプトとするGameFiプラットフォーム「PlayMining」を立ち上げており、カードバトルゲーム「JobTribes」や「Lucky Farmer」、NFTのマーケットプレイス「NFT Marketplace by DEP」などを提供している。
東証マザーズ上場企業の株式会社イオレ取締役会長を務める吉田直人氏と山田耕三氏が創業者兼CEOである企業だ。
また独自トークン「DEAPcoin ( DEP )」を発行し、流通している。
調達した資金は、メタバースを含むPlayMiningプラットフォームのコンテンツ増強、PlayMiningプラットフォームのブロックチェーン基盤の開発、システムのアップグレード及び人材採用などに充当していく予定とのことだ。
JAFCO Investment (Asia Pacific) Ltd. President&CEO渋澤祥行氏は次のようにコメントしている。
「シンガポールに誕生し、著名なジャパン・アーティストと強いコネクションを有し、そしてアジアからグローバルを見据えるDEA社のUniquenessについては、説明するまでもないでしょう。個々人の意思とテクノロジーが創造する、Web3に象徴される『時代の大きなうねり』の渦中にて、DEA社メンバーと共に進みたいと出資を決意しました」
加筆:1月19日14時45分
DEA代表の吉田直人氏へ取材
あたらしい経済編集部はDigital Entertainment Asset Pte.Ltdの代表者である吉田直人氏へ取材を行った。
−GamiFiエコシステムの重要な構成要素は何だとお考えですか?
ご存知の通り、GameFiは「ゲームとフィンテック」または 「ゲームとDeFi」が融合した事業領域です。 DeFi市場の発展を受けて大きくマネタイズできる点で注目されているGameFiですが、DeFiやフィンテックの側面だけを重要視するのは間違いと考えています。
新しい体験ができるゲームとして、コンテンツ力でユーザーを魅了していくことこそが GameFiエコシステムを持続的に発展させる重要な要素です。
弊社では、GameFiプラットフォームとして 良質なオジリナルIPを次々と開発、ローンチさせていきます。 最終的には、既存のゲーム市場では実現が難しかったスケールとクオリティの 圧倒的なコンテンツを制作することを目標としています。
−また今後DEAはそのエコシステムをどのように発展させていきたいと考えていますか?
弊社は高い開発能力を自負しており、良質なゲームコンテンツを量産していきます。 これがエコシステム発展の根幹になります。 もう1つの秘策として「Social Impact Guild」というコンセプトを強く推進していきます。 GameFiが生み出したスカラー制度により「ゲーム内雇用」という概念が誕生しました。
ギルドは、このスカラー制度を活用して大量の雇用を生み出す存在です。 そしてこの活動は、貧困対策や人々の夢の実現につながります。 ギルドは外部から、PlayMiningエコシステムを強力に発展させます。 社会貢献性の高い「Social Impact Guild」が多数、勃興することで PlayMiningエコシステムは、ESGの観点からも世界に必要とされ発展していく予定です。
参考:プレスリリース
images:iStocks/BadBrother・Arkadiusz-Warguła
デザイン:一本寿和