ビットバンクにMKR上場
国内暗号資産(仮想通貨)取引所「bitbank(ビットバンク)」で、暗号資産メイカー:Maker (MKR:メイカー)が上場することが1月19日分かった。メイカーの取り扱いは1月25日より開始される。メイカーの取り扱いは、国内の暗号資産取引所では初となる。
なおビットバンクでの新規通貨上場は昨年12月より取引開始したチェーンリンク:Chainlink(LINK:リンク)以来となる。
発表によるとビットバンクはメイカーを、日本円とビットコインとの現物取引で取り扱うとのこと。共に最小注文数量・取引単位は0.0001MKRとなっており、また最大注文数量は日本円で3,000MKR、ビットコインで300MKRとなっている。
またメイカー(MKR)の取扱いに伴い、ビットバンクのレンティングサービス「暗号資産を貸して増やす」でもMKRの募集を1月25日より開始するとのこと。同サービスはビットバンクとユーザーが暗号資産の消費貸借契約を締結し、最大年率3%の暗号資産を1年後に受け取ることができる仕組みとなっている。
ビットバンク事業開発部担当者へ取材
「あたらしい経済」編集部がメイカーの取り扱い理由について、ビットバンク事業開発部担当者へ取材したところ、以下の回答が得られた。
Makerは、ステーブルコイン「DAI(ダイ)」の発行・管理や、レンディングプラットフォームを提供するプロジェクトです。
MKRはこのプラットフォーム上でのガバナンスに使用することができます。
2017年11月より稼働を開始したMakerは、ステーブルコイン「DAI」の発行を行い、暗号資産領域のユースケース拡大に貢献してきたしてきたとともに、ガバナンスシステムを通じて分散的にプロトコルを維持してきた実績を持つプロジェクトとして、多くの方に知って頂きたいという思いで選定を行いました。
追加:1月19日15時
また追加で「運営母体がDAO化していることは、懸念点とはならなかったのか?」と質問したところ、次の回答が得られた。
運営母体がDAO化していく件については、Makerプロトコルの長期的な安全性および持続可能性の確保を目的として計画的に推進されてきた背景があります。Maker財団の解散による分散化に伴い、プロジェクトの管理権限がコミュニティ主導となり、単一障害点や検閲が取り除かれる点、懸念点はなくプロジェクトの持続性や健全性は高まると考えています。
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参考:ビットバンク
デザイン:一本寿和
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