バイナンスラボ、ブロックチェーンゲーム「ナインクロニクルズ」に出資

バイナンス・ラボ、「ナインクロニクルズ」に出資

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の投資部門であるバイナンス・ラボ(Binance Labs)が、ブロックチェーンゲームの「ナインクロニクルズ(Nine Chronicles)」に戦略投資したことが1月14日分かった。

「ナインクロニクルズ」は韓国のゲーム企業プラネタリウム(PLANETARIUM)にて制作されたオープンソースの分散型ゲーム。ゲーム内のすべての操作がブロックチェーンネットワーク上で実行されており、またプレイヤーがゲーム内のコンテンツを作成することも可能とのことだ。

バイナンスの発表によると、出資金は「ナインクロニクルズ」のチームと製品の拡大のために使用されるとのこと。また戦略的投資の一環として、「ナインクロニクルズ」はバイナンスのエコシステムと連携するという。具体的にはバイナンススマートチェーン(BSC)への資産ブリッジを構築し、バイナンスのNFTマーケットにゲーム専用スキン(アバターイメージ変更のアイテム)を提供する予定とのことだ。

バイナンス・ラボのインベストメントディレクターであるチェイス・グォ(Chase Guo)氏は「バイナンス・ラボとナインクロニクルズは、暗号資産の普及を世界的に拡大するという共通のビジョンを持っており、今回の出資を通じて長期的なパートナーシップを確立しました」とコメントしている。

なおバイナンスは、昨年10月に10億ドル(約1,130億円)規模のグロースファンドを立ち上げている。このグロースファンドの「ビルダー&インキュベーションプログラム」には3億ドルが充てられており、BSC上位100のdApps(自律分散型アプリケーション)及びインフラ提供者の育成に2億ドルが利用されることが発表されている。

また5億ドルが「投資プログラム」に充てられており、この資金は分散型コンピューティング、ゲーム、メタバース、バーチャルリアリティ、AI(人工知能)、金融サービスなどの成長に活用され、バイナンススマートチェーンに限らず、全てのブロックチェーンインフラをサポートすると発表されていた。

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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・ChrisGorgio・LongQuattro

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。