スイスSEBA銀行、シリーズCで約138億円の資金調達

スイスSEBA銀行が約138億円調達

スイスのデジタル資産銀行SEBAが、シリーズC資金調達ラウンドで1億1,100万フラン(約137.5億円)を調達したことが1月12日分かった。

この調達は、アルティブ(Altive)、オードウェイ・セレクションズ(Ordway Selections)、サマー・キャピタル(Summer Capital)、ディファイ・テクノロジーズ(DeFi Technologies)が共同主導し、アラメダリサーチ(Alameda Research)やジュリアス・ベアー(Julius Baer)もこのラウンドに参加したとのこと。

またこのラウンドは、当初予定していた資金調達の目標額をはるかに上回る需要があり、売り出しに対して買いが上回る大幅な「オーバーサブスクライブ」となったとのことだ。

発表によると今回調達した資金は、アジア太平洋と中東での事業拡大や機関投資家向けビジネスの促進に利用し、デジタルアセットバンキングプラットフォームの更なる発展を目指すとしている。

SEBA銀行の動向

2019年に、スイスのSEBA銀行とシグナム銀行の二行がデジタル資産を扱う銀行として、金融市場監督局から銀行ライセンスが付与された。

SEBA銀行は2020年7月に、金融商品の発行や決済サービスを提供するDigital Asset Shared Ledger (DASL)と提携し、デジタル証券の発行や投資機能の提供を開始した。このデジタル証券はR3のブロックチェーン・コルダ(Corda)上で発行され、流通されている。

また2021年9月には、投資家保護を目的に集団投資スキーム(ファンド)のカストディ銀行としてのライセンス(the CISA licence)を、スイスの金融規制当局である金融市場監督局(FINMA)から付与されている。

そして2021年10月にSEBA銀行は、機関投資家が主にDeFi(分散型金融)プラットフォームのトークンをファーミングする(利回りを得る)ためのサービス「SEBA Earn」の提供開始している。

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参考:SEBA
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。