NFTマーケットプレイス「LooksRare」稼働
NFTマーケットプレイスのルックスレアー(LooksRare)が1月10日に正式稼働した。
ルックスレアーはコミュニティドリブンでマーケットプレイスを運営することを特徴としており、具体的にユーザーの要望をもとに新機能を開発する方針を発表している。大手マーケットプレイスのオープンシー「OpenSea」のように、イーサリアムブロックチェーン上のすべてのNFTコレクションをインデックス化し取引できるプラットフォームだ。
なおルックスレアーのマーケットプレイスの手数料は2%であり、オープンシーの2.5%より0.5%安い設定になっている。
なおこのルックスレアーは、ZoddとGutsと名乗る、匿名の2名のエンジニアが共同創業者になっており、公式サイトによるとその他エンジニアやデザイナーなど合計11名のチームで運営されているようだ。
またルックスレアーは独自トークン「LOOKS」を発行しており、トークンのエアドロップ(対象者への無償配布)も実施している。
「LOOKS」がエアドロップされるのは、2021年6月16日から2021年12月16日の間にオープンシーで3ETH以上取引したユーザー。対象ユーザーはルックスレアーにウォレットを接続し申請手順を取ることで「LOOKS」が獲得できる。
なお今回のルックスレアーのような、ユーザーの多いサービスのコピーを作成し、そのコピー元の実績をもとにトークンやインセインティブを提供しユーザーや流動性を吸い取ろうとする手法を「ヴァンパイア・アタック」と呼ぶ。
これまでDeFi領域では、UniSwapへのSushiSwapなど、多数の「ヴァンパイア・アタック」が実施されており、先日NFT関連でもInfinityがオープンシーへの「ヴァンパイア・アタック」を実施していた。基本ソースコードやトランザクションがオープンになっているWeb3プロジェクトならではの手法である。
ルックスレアーの公式サイトではオープンシーが先日IPOを示唆したことに関する皮肉的なコメントも掲載されており、彼らがより分散化したコミュニティ主導のNFTマーケットプレイスを目指していることがうかがえる。
なおルックスレアーのトークン「LOOKS」は、UniSwapなど複数のDEX(分散型取引所)で取引可能で、また暗号資産取引所Huobi globalのパイオニアゾーンでの取扱も10日に開始されたばかりだ。
参考:looksrare
デザイン:一本寿和
images:iStock/PerlaStudio・artacet