コナミ、「悪魔城ドラキュラ」のアートNFT発売へ
コナミデジタルエンタテインメントが、「悪魔城ドラキュラ」(海外名:Castlevania)シリーズ35周年を記念したNFTアートの販売を開始することを1月6日発表した。
「悪魔城ドラキュラ」は、1986年の第1作目発売から35年を超える歴史を持つアクションアドベンチャーゲームシリーズだ。
今回同社は「KONAMI MEMORIAL NFT」と題し、「悪魔城ドラキュラ」シリーズの過去の人気作から選ばれたゲームシーンやBGM、新規描き下ろしビジュアルなど14のアート作品を販売するという。なお各NFTの発行点数はそれぞれ1点ずつとのこと。
なお同作品の販売については、NFTマーケットプレイスであるオープンシー(OpenSea)にて1月13日7:00から15日11:00の期間にてオークション形式で販売される予定だ。
また初回購入者については「KONAMI MEMORIAL NFT」公式サイトにニックネームを掲載する権利が付与される特典があるとのことだ。
現在、このように大手ゲーム企業のNFT事業への参入が増えてきている。
国内ゲーム大手スクウェア・エニックスではブロックチェーンゲーム開発会社であるダブルジャンプトウキョウ(doublejump.tokyo)協業のもと、NFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」を既に販売している。またスクエニの松田洋祐社長は1日に年頭所感にてブロックチェーンゲームやNFTなどを扱う「分散型ゲーム」も同社のポートフォリオに組み込むことが今年以降の大きな戦略的テーマであると発言している。
また一方で、同じくダブルジャンプトウキョウと提携をしているセガサミーではNFTについて検討を開始しているものの、未だNFTアートなど含め動きを見せていない。
しかし、昨年12月に行われた「セガサミーマネジメントミーティング」でP2E(遊んで稼ぐ)型のゲームについて同社は「海外を含めていろいろな発表がされているが、現時点ではネガティブな反応を示すユーザーもいる」とし、「感動体験を創造し続けるコンテンツにつながるものであれば検討をして行くし、ただの金もうけと思われてしまうようなものであれば、展開を見送るといった判断軸で考えて行きたい」と説明している。
なお海外大手ゲーム企業ユービーアイソフト(Ubisoft)では、テゾス(Tezos)を基盤に採用したブロックチェーンゲームを発表したが、多くのユーザーからゲーム内アイテムへのNFT発行について反発の声が多く上がっており、公式YouTubeチャンネルにて公開したゲームのトレーラー動画には90%以上の低評価がついた経緯もある。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:コナミ