バイナンス、バーレーンで暗号資産サービスの基本認可取得

バイナンス、バーレーンで暗号資産サービスの基本認可取得

大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)が、バーレーンでの暗号資産サービスプロバイダーとして営業するための基本承認を、バーレーン中央銀行から受けたことが12月27日に分かった。

バイナンスはバーレーンの規制に準拠した暗号資産取引所になる計画の一環として、バーレーン中央銀行にライセンスを申請していたとのこと。なお本格的にサービスを提供するためには、まだ申請プロセスが残っているという。

バイナンスの創業者兼CEOであるChangpeng Zhao(CZ)氏は、発表にて次のようにコメントしている。

「バーレーン中央銀行のような国の規制当局からの認識と承認は、暗号資産とブロックチェーンの信頼を築き、大量導入のさらなる向上に役立つために不可欠なものです。バーレーン中央銀行は、マネーロンダリング防止、テロ資金対策、取引監視、消費者保護などのグローバルスタンダードへの準拠に焦点を当てた、堅牢な暗号資産フレームワークの開発において、先進的なパイオニアとなっています。これは、従来の金融システムと暗号資産産業の架け橋となるベンチマークを設定し、安全な導入と展開を促進するものです。バーレーン中央銀行は、将来の資産クラスとしての暗号に取り組む上で、リーダーシップと先見性を発揮しています。このプロセスにおけるバーレーン中央銀行と広範なバイラニ・エコシステムからのサポートに感謝しています。この承認は、規制要件を完全に遵守するバイナンスのコミットメントと、バーレーンでの事業と活動を定着させるための私たちの広範なコミットメントを認識するものです」

バイナンスは各国の規制に対応するため、グローバル版の暗号資産取引所「Binance.com」の利用制限を進め、各国へローカライズする動きを強めている。

今年7月にドイツ・イタリア・オランダでの先物・デリバティブ商品の提供終了を発表後、香港・韓国・マレーシアでの法定通貨取引ペア停止や先物・デリバティブ取引の停止をした。

さらにシンガポールでは法定通貨による暗号資産の購入を停止した。10月には南アフリカ、12月にはイギリスの一部サービスを停止している。

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Abscent84・seungyeon-kim

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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