【取材】漫画ページのオーナーになれるNFT、ヤンマガ新連載『code:ノストラ』のNFTがKollektionで販売

漫画『code:ノストラ』のNFT、Kollektionで販売

KLKTN LimitedのNFTマーケットプレイス「Kollektion(コレクション)」にて、「ヤングマガジン」新連載漫画『code:ノストラ』(原作:安童夕馬 / 漫画:明石英之)のNFTが、12月27日に販売開始した。

この取り組みはKLKTNと講談社のヤングマガジン編集部による、「NFTを通して作品を世界に発信し、作家とファンとの新しい繋がりを創造するプロジェクト」の第1弾となる。

今回は『code:ノストラ』の第1話の1〜51ページまでがそれぞれNFT化され、各限定5つのエディションで販売されている。価格はそれぞれ9ドル(日本円で約990円)の固定額販売だ。このNFTを購入することで該当ページのオーナーになれる、と「Kollektion」では説明されいる。なおNFTを保有したオーナーは、ファンコミュニティに参加して感想を分かち合ったり、コレクターズランキングで表示されたりできるという。そして今後もオーナー限定の特典も企画されていく予定のようだ。現在ファンコミュニティのdiscordも公開されている。

なお、これらのNFTはダッパーラボ(Dapper Labs)のブロックチェーン基盤「Flow(フロウ)」上にて発行されている。

そして「Kollektion」では2022年春頃を目処に、ユーザー間同士でNFTの売買を可能にするマーケットプレイス機能を実装し、1次販売だけでなくマーケットプレイスでの2次取引の実現を予定しているとのこと。その機能が実装されれば今回発売のNFTの転売も可能となる。そして2次販売の際にも、作家はロイヤリティとして一定の収益を受け取ることことができるという。

KLKTN CEO 岩瀬大輔氏に取材

KLKTNは、ジェフ・ミヤハラ、ファビアーノ・ソリアーニ、そしてライフネット生命創業者の岩瀬大輔氏によって創業され、岩瀬氏がCEOを務める香港拠点の企業だ。「あたらしい経済」編集部は岩瀬氏に取材に取材した。

–KLKTNでブロックチェーン基盤にFLOWを選んだ理由は?

「NBA TopShot」で確固たる実績があるFLOWは低廉なガス代など、イーサリアムがもつ課題を解決し、マスB2C向けに最適化されたチェーンだからです。

–本日より『code:ノストラ』の第1話NFTが販売されましたが、今後2話以降もこの作品でNFT化していくのでしょうか? また他の作品も検討中でしょうか?

第2話以降も本作品で続いていきます。またヤンマガ編集部の皆様とは順次ヤンマガ他作品(グラビア含む)もNFT化していこうという話をしています。

–漫画に限らず、KLKTNでは今後どんなNFT作品を取り扱っていく予定でしょうか? またユーザーが自由にNFTをミントできるような仕組みも実装予定でしょうか?

音楽・マンガ・そして現代アートなどのコンテンツを中心に考えています。しばらくの間はユーザーが自由にアップするより、当社でキュレーションされたコンテンツで揃えていく予定です。

Image:Kollektionより(© 安童夕馬・明石英之/講談社)

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。福岡県飯塚市新産業創出産学官連携協議会委員。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」や「あたらしい経済ニュース、ビジネス系番組「二番経営」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。