パルコがHARTiと提携、店舗でのNFT作品の展示や販売を検討

パルコがHARTiと提携

パルコ(PARCO)が、HARTiとNFT技術を活⽤したアーティストインキュベーションの実証実験を検討・開始を目的に業務提携契約を締結したことが12月23日に分かった。

HARTiはアートとNFTを活用した新規事業のコンサルティングや、招待制・審査性のNFTマーケットプレイス「HARTi」β版を開発している企業だ。

この提携によりリアル空間とNFTを連動した新たな体験価値の創出、トークンを活用したコミュニティ構築、アーティストへの新たな価値還元など、アートを活⽤した体験価値向上を目指し、NFT活用の実証実験を開始する予定とのこと。

株式会社パルコ常務執行役員の今枝立視氏は「本提携により、アーティストへの新たな還元や、リアル空間とNFTを連動した企画実施、『共感』から民主的に価値形成されるトークンを活用したコミュニティ構築推進のため、実証実験を来年からスタートする予定です。具体的には、当社が所有する作品をデジタライズしてNFTとして販売することや、パルコ店舗でのNFT作品の展示・販売等を検討しております」とコメントしている。

株式会社HARTiの代表取締役社長CEOである吉田勇也氏は「NFTをはじめメタバース領域など、Web3関連のテーマは世界的に注目度が高まる一方、『リアル』な体験価値の創造には発展の余地が大きく、本提携が現実空間でもNFTが注目を浴びるきっかけとなることを目指しています。クリエイター・アーティストのインキュベーションに強みを持つ両社の提携により、グローバルな市場で活躍するアーティストやIPを生み出すべく、取り組みを進めてまいります」とコメントしている。

なお「あたらしい経済」がHARTiに取材したところ、現状の同社のコレクター会員向けに招待制で運営しているマーケットプレイス「HARTi」β版では、イーサリアムとポリゴンがブロックチェーンとして採用されているとのこと。なお正式版のリリースの際は、仕様変更の可能性などもあるとのことだ。

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/peshkov

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。