FTX、不動産を暗号資産で購入する機会提供。マイアミ市で開始

マイアミ市で不動産が暗号資産で購入可能に

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所を運営するFTXが、暗号資産による不動産購入の機会を提供するサービスを開始することが12月6日分かった。フロリダ州マイアミの不動産業者インハウスキャピタル(INHOUSE COMMERCIAL)と提携しサービス提供が行われる。

このサービスは、買い手に商業用の不動産物件を暗号資産で購入できる機会を提供することで、FTXが暗号資産を受け取り、適切な米ドル価格に変換して売り手の口座に入金するとのこと。なお市場の価格変動を避けるために、瞬時に売買が行われるとのことだ。

このサービスで初めて提供されるのは、マイアミ市の「960 Alton Road」と「1000 17th Street」にある物件だ。

「960 Alton Road」は、アルトンロード(AltonRoad)の一等地にあり、31,350平方フィートの敷地にある二階建てのオフィスビルで構成されており、映画館やジムが設けられた物件となっている。また「1000 17th Street」は、改装されたマイアミビーチ・コンベンションセンターの西側に位置する物件で、18,000平方フィートの三階建て商業施設とのこと。世界的に有名な建築事務所であるアルキテクトニカ(Arquitectonica)によって設計された建物だという。

インハウスキャピタルの創設者ジャレッド・ロビンズ(Jared Robins)氏は提携について「ハイテク企業や暗号企業が南フロリダに続々と進出している中、FTXと提携できることを嬉しく思います。このパートナーシップにより、ハイテク企業の商業資産への関心が高まり、特に本社オフィスビルの購入を検討している企業が増えることを期待しています」とリリースにてコメントしている。

FTXは、マイアミ市のNBAチームである「マイアミ・ヒート」と大規模なスタジアムスポンサー契約を結んでいる。またマイアミ市では「マイアミコイン」の保有者にBTCが配布される取り組みなどが行われている。またマイアミ市長のフランシス・スアレス(Francis Suarez)氏は給与の全てをビットコインで受け取ると宣言もしている。マイアミ市全体で暗号資産領域への取り組みが活発な印象だ。

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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Sergey-Khakimullin・artacet

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。