バイナンス、機関投資家向け暗号資産カストディサービス提供開始

バイナンス、機関投資家向け暗号資産カストディサービス提供開始

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、新たに暗号資産カストディサービスを開始したことを12月6日に発表した。

このサービス「Binance Custody」は機関投資家向けに提供されるとのこと。

発表によると「Binance Custody」はリトアニア共和国にて立ち上げられており、まずは同国の機関投資家を対象に試験的に提供を始めるという。なお将来的には他の地域での提供も目指しているとのことだ。

このサービスで提供するコールドウォレットでは、FIPS(米国連邦情報処理規格)140-2準拠のハードウェアセキュリティモジュール(HSM)の採用やマルチシグを用いた出金を行うとのこと。また保管する資産については全て保険が掛けられており、投資家の保護要件に基づいた特注の保険も、リクエストに応じて利用できるとのことだ。

現在世界各国の規制によって、バイナンスが運営する暗号資産取引所事業は楽観的な状況ではない。よりセキュリティを万全にすることは各国の規制に対応する為に必要な取り組みといえる。

参考:バイナンスプレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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