米決済スクエアが「ブロック」に社名変更、Web3.0領域へ注力か
米決済企業スクエア(Square)が、社名をブロック(Block)に変更することを12月1日に発表した。
ブロックという社名には、売り手を見つける近所のブロック、ブロックチェーン、音楽でいっぱいのブロックパーティ、克服すべき障害、コードのセクション、ビルディングブロックなどの意味が込められているという。
また社名変更の目的は、会社のビジョン、組織構造、運営方法の変更を意味するものではないとのこと。またティッカーシンボル「SQ」や決済サービスのスクエアの名称は変更しないとのことだ。なおスクエアの暗号資産専門部署のスクエア・クリプト(Square Crypto)の名称は、スパイラル(Spiral)に変更された。
ブロックの共同創業者兼CEOであるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏は発表にて次のように説明している。
「私たちは、スクエアブランドを販売者のビジネスのために構築し、それが本来の姿です。ブロックは新しい名前ですが、経済的なエンパワーメントを促進し続けるという私たちの目的は変わりません。私たちがどのように成長しようと、どのように変化しようと、経済への参加機会を増やすためのツールを作り続けます」
昨年10月にスクエア(現ブロック)は、4709BTC(当時価格で約53億円)を購入した。現在の価格で評価すると、その額は約303億円となっている。
また同社の決済アプリであるキャッシュアップ(CashApp)ではビットコイン取引に対応しており、多くのユーザーが利用している。また同社は先日ビットコインの分散型取引所構想「tbDEX」のホワイトペーパーを公開し、話題を呼んだ。
なおブロックのCEOジャック・ドーシー氏は2日前にツイッター(Twitter)社のCEO辞任している。今回のスクエアのリブラディングはその直後の動きであり、ドーシー氏が本格的に暗号資産含めたWeb3.0へリソースを集中していく意気込みとも感じ取れる。
参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
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