映画「スパイダーマン」前売券購入者に限定NFT配布、米AMCとソニーピクチャーズ

スパイダーマン最新作の初日前売り券購入者にNFTを数量限定で配布

米国で12月16日より上映開始の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の前売チケット購入者を対象に、数量限定のNFTが配布されることが分かった。

この「SPIDER-MAN NFT」は、同作品の配給元であるソニー・ピクチャーズ(Sony Pictures)と、米大手映画館チェーンのAMCエンターテインメント(AMC Entertainment)が共同配布する。発表によるとこの取り組みは、映画館を運営する企業が行う初のNFTプロモーションとなるようだ。

「SPIDER-MAN NFT」は100種類以上のデザインがあり、86,000個が発行される。NFTを受け取るには、映画館でチケットをスキャンした際に配信されるコードを期間内にNFTと引き換える必要があるとのこと。配布は上映初日となる12月16日のみ行われる。

配布対象となるのは、上映初日のチケットを購入または予約したAMC社の各種会員(AMCStubs Premiere、A-List、Investor Connect)となっており、配布されるのは米国のAMCの劇場のみとなる。

なおNFTの配布は在庫が無くなり次第、終了になるとのこと。

またこのNFTはWAX(ワックス)のブロックチェーンにて発行されているようで、取得後はWAXの専用サイトにて利用ができるとのことだ。

AMC社CEOアダム・アロン(Adam Aron)氏のツイッターによると、今回のチケットの先行販売は29日深夜より開始したが、オンラインチケットストアへのアクセスが同社の歴史の中で過去最高だったとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:AMC Theatres
デザイン:一本寿和

images:iStocks/LuckyStep48・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。