【取材】NFTクリエイターとファンをつなぐSNS「ReCone」β版が提供へ

no plan開発の「ReCone」β版が提供へ

国内ブロックチェーン関連企業のno plan(ノープラン)が、NFTクリエイターとそのファンを繋ぐプラットフォーム「ReCone(リコーン)」を提供することが11月22日分かった。11月27日よりβ版としてサービス開始となる。

「ReCone」は、クリエイターがOpsenSeaなどで発行した自身のNFTの情報を「ReCone」へ登録することで、「NFT保有者限定のコミュニティ」を実現できるプラットフォームだ。限定コミュニティでは記事の配信やチャットでの会話、ライブ配信を行えるとのこと。さらに「ReCone」自体でもコミュニティ参加のためのNFTの発行も行えるようだ。さらに「ReCone」をマーケットプレイスとして、NFTを二次流通させることも可能とのことだ。

no planは「ReCone」開発の経緯を「現状のNFT市場が多様なマーケットプレイスの出現など拡大する一方で、アート作品などのNFTを購入したファンとクリエイターを繋ぐプラットフォームの整備は遅れている」とし、NFTクリエイターとファンの交流促進の実現を目指したと発表にて述べている。

なお「あたらしい経済」編集部がno plan株式会社の代表取締役兼CEOである岡室庄悟氏に取材を行ったところ、現状「ReCone」でのNFT発行機能では、コミュニティ参加用のNFTの発行のみで、画像や動画などとは紐づけることはできないとのことだ。こちらについては将来的な対応になるようだ。

また岡室氏に「ReCone」で採用しているブロックチェーンについて確認したところ、現状ではポリゴンネットワークに対応しているとのことだ。そして近日中にはイーサリアムへの対応を予定しているとのことで、今後はNFTが発行できる全てのブロックチェーンに対応したいとの回答を得た。

また決済方法について聞いたところ、ラップドイーサ:Wrapped ETH(WETH)対応でガス代はPolygon(MATIC)がかかるようになっているとのこと。またサイトに日本円の価格表記をした例が出ているが、これはイーサの日本円換算した金額が表示されているとのことだ。

さらに「ReCone」の発表ではメタバースコミュニティとの表記があった為、こちらについてのイメージについて確認をしたことろ、現状のβ版としては3Dの仮想空間というよりも、「交流ができる仮想空間」としての概念となっているとのこと。前述した記事の配信やチャットでの会話、ライブ配信の他に、まずはゲームなどが出来るようなユーザー同士のコミュケーションの場を必要に応じて設けるとのことで、「将来的に3D空間として展開をしていきたい」と回答を得た。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

フジテレビ主宰アイドルフェス「TIF」、GaudiyらのNFT活用コミュニティサービス採用

参考:ReCone
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Molnia・undefined-undefined

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された