ブロックチェーンゲーム関連技術のForte、約825億円資金調達

Forte、約825億円資金調達

ゲームパブリッシャー向けブロックチェーン・ソリューション提供の米フォルテ(Forte)が、シリーズBラウンドにて約825億円(7億2500万ドル)の資金調達を行なったことが11月14日に分かった。

シリーズBラウンドはSea CapitalとKora Managementが主導し、 Animoca Brands、Big Bets (Huuuge Games)、Overwol、Playstudios、Warner Music Group、zVentures (Razer)、Cosmos、Polygon Studios、Solana Ventures、Griffin Gaming Partners、Andreessen Horowitz (a16z)、Tiger Globalらが参加した。

フォルテはゲームパブリッシャ向けに、ブロックチェーン技術をゲームに簡単に統合するソリューションを提供している。

ゲームパブリッシャーは、フォルテのソリューションを活用し、シームレスで埋め込み可能なトークンウォレット、NFTの鋳造・販売、ペイメントレールなどの機能やトークンエコノミーやデジタル資産・暗号資産の管理に特化して構築されたサービスを利用することができるようになるとのことだ。

またフォルテはゲームパブリッシャーにコンプライアンスとセキュリティ製品を提供し、プレイヤーとパブリッシャーのビジネスと知的財産(IP)を保護するために、送金、アンチマネーロンダリング、税務コンプライアンス、IP保護を含む規制活動のグローバルフレームワークを確保していくとのことだ。

さらにフォルテはカスタマイズの拡張性や複数のブロックチェーンとの相互運用性もゲームパブリッシャーに提供するとのことだ。最終的にはレイヤー1やレイヤー2のブロックチェーンに接続して、ゲームプレイヤーに選択の自由と最大限の流動性を提供していくとのことだ。

Forteの共同設立者兼CEOであるジョシュ・ウィリアムス(Josh Williams)氏は、発表で資金調達に関して次のようにコメントしている。

「ゲーム業界は、プレイヤーとの関係を深めるたびに成長し、現在では、年間売上高が約1,800億ドルに達し、映画と音楽の合計よりも大きい、世界最大のエンターテインメントとなっています。私たちは、新しい技術の波の最前線にいると信じています。ブロックチェーンゲームは、これまでに見られたすべてのシフトよりもさらに大きなものになるでしょう」

今年の5月にフォルテはGriffin Gaming Partnersの主導により、評価額10億ドルのシリーズAで1億8500万ドルを調達していた。今回の資金調達によって、フォルテの2021年の増資総額は9億ドル以上となった。

ブロックチェーンゲーム関連の企業には大型出資が続いている。

10月末にNFT活用のメタバース(仮想現実)・ゲームプラットフォームを運営する「The Sandbox(サンドボックス)」が、ソフトバンクの「Vision Fund 2」を中心とした投資家から約105億円を調達した。

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Alexey-Brin・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。