国境なき医師団、医療記録保存にブロックチェーン活用

国境なき医師団、医療記録保存にブロックチェーン活用

医療・人道援助を行っている民間の国際NGO「国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)」が、医療記録の保存にブロックチェーンプラットフォームを採用したことが11月11日分かった。米カルフォルニア州のブロックチェーン企業トランスクリプトス(TransCrypts)との提携により実現した。

トランスクリプトス開発のプラットフォームを活用すれば、大学の成績証明書、雇用や収入の確認書類、新型コロナウィルスワクチン接種記録などのような重要なファイルをブロックチェーンにアップロードし、安全に保管でき、必要な人が誰でもアクセスできるようになるという。

またこのプラットフォームには、P2Pファイル共有プロトコルであるIPFS技術が採用されており、ユーザーのデータを地理的に分散することで、機密データのハッキングや漏洩を困難にしているとのことだ。

トランスクリプトスの発表によると、今回の提携により現在までに6,500件以上の予防接種の記録がプラットフォームに保存されているとのこと。なお2022年までにその件数は76,000件に達する見込みであるとのことだ。

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参考:トランスクリプト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/NanoStockk・sumkinna

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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