サザビーズ、バンクシー作品競売でイーサでのリアルタイム入札実施へ

サザビーズ、バンクシー作品競売でイーサでのリアルタイム入札実施へ

大手アートオークションハウスのサザビーズ(Sotherby’s)で、11月18日に開催予定のバンクシーのアートオークションにおいて、イーサリアムのイーサ(ETH)でのリアルタイム入札が実施されることが11日に分かった。

「The Now Evening Auction」と名付けられたこのオークションでは、バンクシーの「Trolley Hunters」と「Love in the Air」の2作品が出品される。

なおオークション作品の展示については、メタバース(仮想世界)の土地であるディセントランド(Decentraland)上にあるサザビーズ本社で行われるとのこと。

そしてオークションは、専用のDiscordチャンネルを含むサザビーズのソーシャルメディアチャンネルや「Sothebys.com」を通じて、ライブストリーミング放送が行われる予定だ。

サザビーズは、アートオークションのリアルタイム入札が法定通貨ではなく暗号資産で行われるのは初の事例だと発表している。また最終落札者の支払いには、法定通貨に加え、イーサ(ETH)、ビットコイン(BTC)、USDCが利用可能とのことだ。

なおこれまでもササビーズは落札者の支払いに関しては暗号資産決済に対応してきた事例がある。5月に開催されたバンクシー「Love is in the Air」のオークションでは法定通貨の他、ビットコインとイーサの決済に対応していた。

また7月に香港で開催されたダイヤモンドのオークションでも暗号資産に対応、なおそれぞれの暗号資産決済には米コインベース(Coinbase)が手がけるCoinbase Commerceの仕組みが導入されていた。

なお今回のバンクシーのオークションはNFTではなく実物のアートによるものだが、サザビーズはNFTアートへの対応にも積極的に取り組んでいる。

今年の6月には、日本のアーティスト池田亮司氏のNFTアートのオークションが実施された。10月にはサザビーズ独自のNFTプラットフォーム「サザビーズ メタバース(Sotherby’s Metaverse」も発表している。

参考:サザビーズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/AdrianHillma

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。