P&Gとウォルグリーン、クーポン不正利用対策のためブロックチェーンソリューション採用へ
大手一般消費財メーカーP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)と薬局チェーンのウォルグリーン(Walgreens)が、ブロックチェーン企業シグマレッジャー(SigmaLedger)開発のクーポン不正対策ソリューション「CuBE(Coupon Business Exchange)」を採用したことが11月3日に分かった。
シグマレッジャーはブロックチェーン関連ソリューションなどをSaaSとして提供する企業だ。
発表によると、クーポンの不正利用により小売業界では毎年1億ドル以上の損失が発生しているとのことだ。
「CuBE」はクーポンの不正使用を排除し、クーポンの処理を高速化し、全体的な処理コストを削減するソリューションとのこと。
また「CuBE」はPOS(Point of Sales)での不正行為を最初に発生した時点でリアルタイムに利用を拒否できる仕様になっているとのことだ。
そして現在、米国で10,000以上の店舗に「CuBE」が導入されており、導入直後から約90%の不正を削減しているという。
シグマレッジャーのCEOであるオレクサンドル・リブキンド(Oleksandr Rivkind)氏は次のようにコメントしている。
「メーカー、小売業者、従業員、顧客に悪影響を与える業界全体の問題に対処するため、この革新的なソリューションを市場に提供できることを誇りに思います。不正防止への取り組みを支援してくださったCuBEのアーリーアダプターの皆様に感謝しています」
P&Gのバリューデリバリーおよびクーポニング部門のブランドディレクターであるマイク・ロイソン(Mike Loyson)氏は次のようにコメントしている。
「CuBEは不正行為の排除という金銭的なメリットだけでなく、数週間でメーカーや小売店全体に拡張できるプラットフォームを介して、ショッパーのチェックアウトを迅速かつ円滑にし、イノベーションの道筋を提供しています」
参考:SigmaLedger
images:Alexey-Brin・dalebor
デザイン:一本寿和