ブロックチェーン開発ツールAlchemy、a16zらから約280億円調達

ブロックチェーン開発ツールAlchemy、a16zらから約280億円調達

ブロックチェーンおよびWeb3開発者向けプラットフォームであるアルケミー(Alchamy)が、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)主導のもと、シリーズCラウンドにて2億5,000万ドル(約280億円)の資金調達を完了し、同社の評価額が35億ドル(約4,000億円)に達したことを10月28日に発表した。

今回の資金調達にはa16zの他にライトスピード(Lightspeed)、レッドポイント(Redpoint)、コーチュー(Coatue)、アディション(Addition)、DFJ、パンテラ(Pantera)が参加したとのことだ。

アルケミーは、開発者がブロックチェーンアプリケーションを簡単かつ効率的に開発するために必要なツールを提供することで、AWSがインターネット業界にもたらしたものをブロックチェーン業界にもたらすことを目標とする企業である。

同社のツールはダッパー・ラボ(Dapper Labs)、オープンシー(OpenSea)、クリプトパンクス(CryptoPunks)、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)など主要なブロックチェーンプロジェクトに採用されている。

なお今回調達した資金についてはエコシステムの成長に活用するとのことだ。具体的には、開発者のためのツールへのアクセスを拡大すること、新しい開発者をWeb3に参加させるための教育リソースを構築すること、業界の急速な成長をサポートするためにインフラを継続的に強化することなどが挙げられている。

アルケミーのCTOであるジョー・ロウ(Joe Lau)氏は以下のようにコメントしている。

「ブロックチェーンはまだはじまったばかりであり、世界中の開発者やユーザーのためにブロックチェーンの可能性を解き放つという私たちの取り組みに共感してくれるa16zのようなパートナーを得られたことに感激しています」

またa16zのゼネラルパートナーであるアリ・ヤヤ(Ali Yahya)氏は以下のようにコメントしている。

「アルケミーが驚異的なペースで成長しているのは、信頼性、拡張性、使いやすさに優れたWeb3アプリケーション構築のためのプラットフォームを開発者に提供しているからです。創業者のリーダーシップのもと、アルケミーは常に時代の先端を行き、Web3の主流な採用を促進するために、どの企業よりも多くのことを行っています」

参考:Alchemy
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。