FundsDLTとUBS証券ら、投資ファンド分配モデルの概念実証に成功
投資ファンド取引処理のための分散型プラットフォームを提供するファンズDLT(FundsDLT)が、資産運用会社UBSアセットマネジメントと研究開発会社アイアム・ラボ(i.AM Lab)と共同で、ブロックチェーンベースの投資ファンド分配モデルの概念実証を成功させたことを10月20日に発表した。
ファンズDLTはルクセンブルクを拠点とする企業であり、ルクセンブルク証券取引所(Luxembourg Stock Exchange)、クレディ・スイス(Credit Suisse)、クリアストリーム(Clearstream)、ナティクシス(Natixis)の4社から支援を受けている。
同社はイーサリアムベースの企業向けブロックチェーンであるクォーラム(Quorum)を用いて、次世代の資金分配エコシステムの構築を目指している。
リリースによると今回の概念実証では、投資家のオンボーディングから取引、決済、送金に至るまでの一連の投資ファンド分配プロセスをブロックチェーンベースのプラットフォーム上で行うシミュレーションを行ったとのことだ。
その結果、すべての関係者が取引の状況をリアルタイムに確認できるようになり、ブロックチェーンベースの投資ファンド分配モデルの実行可能性とメリットを確認できたとのことだ。
今回の概念実証の結果について、ファンズDLTのCEOであるオリビア・ポーテンセイン(Olivier Portenseigne)氏は以下のようにコメントしている。
「投資家はより簡単な投資方法を求めており、資産運用会社はビジネスの変革と投資家層の拡大を可能にする長期的なソリューションを必要としています。そのためには、シームレスなデジタル分配、自動化、効率化に重点を置いた新しいモデルが必要です。ファンズDLTは未来へのルートを提供しており、UBSが我々と協力してくれることを嬉しく思います」
またUBSアセットマネジメントの製品戦略責任者であるパトリック・ヒューバー(Patric Huber)氏は以下のようにコメントしている。
「ファンズDLTと共同で行った概念実証実験の成功は、フロント、ミドル、バックオフィスにまたがるファンドのバリューチェーンの効率性、透明性、利便性を向上させる分散型台帳技術の有望な可能性を示しています」
参考:FundsDLT
デザイン:一本寿和
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