NFTゲームのアニモカブランズが約74億円調達
NFTゲームのアニモカブランズ(Animoca Brands)が約74億円(6,500万ドル)の資金調達を完了したことが10月20日に分かった。評価額は約2,500億円(22億ドル)となった。
アニモカ・ブランズは7月1日に企業評価額約1,110億円で資金調達を行なっており、7月から10月の3ヶ月間で企業評価額を2倍にしたこととなる。
アニモカブランズは、ブロックチェーンとNFTを利用して、主にゲームのプレイヤーやメタバースのオンラインユーザーにコンテンツを提供する企業だ。
具体的には、The Sandbox、Crazy Kings、Crazy Defense Heroesなどのオリジナルゲーム、F1、Marvel、WWE、Power Rangers、MotoGP、Doraemonなどのコンテンツライツを活用した製品など、幅広い製品を開発・運営している。
今回の資金調達ラウンドにはLiberty City Ventures、Ubisoft Entertainment、Sequoia China、Dragonfly Capital、Com2uS、Kingsway Capital、10T Holdings、Token Bay Capital、Smile Group、Tess Ventures、MSA Capital、Octava Fund、Adit Ventures、Summer Capital、Sigitech Holdings、Black Anthem Ltd、Mirana Corp、Justin Sunなどの投資家が参加したとのことだ。
なお調達した資金は、戦略的投資・買収、新規プロダクト開発、人気のあるコンテンツライツの取得に使用していくとのことだ。
アニモカブランズの共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマンであるヤット・シウ(Yat Siu)氏は次のようにコメントしている。
「2018年、私たちは将来的にNFTが金融包摂を拡大することで産業に革命をもたらし、この大きな変化はゲームにおけるNFTの採用から始まるという評価に基づいた戦略を打ち出しました。その未来はすでに到来しています。
新たな戦略的投資家の支援を得て、アニモカ・ブランズは、何十億人ものゲーマーやインターネットユーザーに真のデジタル所有権を紹介するために、ゲーム、そしてそれ以外の分野でブロックチェーンを推進していきます」
アニモカブランズ共同創業者のヤット・シウ氏へ取材
あたらしい経済編集部はヤット・シウ氏へ取材を行った。
−現在、NFTを最も活用すべき業界はどこだと思いますか?
NFTはストア・オブ・カルチャー(文化的価値の保存方法)です。つまり、アート、ゲーム、メディア、音楽、コレクターなど、文化に関連するすべてのものが最も明白な使用例だと考えています。
−日本市場に対する具体的なアプローチはありますか?
日本は最も素晴らしい文化の宝庫がある国だと思いますので、NFTは日本にぴったりですし、私たちは日本にもっと大きく進出することを計画しています。
参考:アニモカブランズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother・urzine