米チェイナリシスがNYDIGと提携、ビットコイン購入計画も

米チェイナリシスがNYDIGと長期パートナーシップ締結

米ブロックチェーン分析ツール提供のチェイナリシス(Chainalysis)が、デジタル資産管理会社NYDIGとの長期パートナーシップ契約を締結することを10月19日発表した。

NYDIGは100億ドル規模の資産運用会社ストーンリッジ(Stone Ridge)の子会社として2017年に設立されたビットコイン専門の資産運用会社だ。同社は2018年にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から暗号資産(仮想通貨)交換業に関するビットライセンス(BitLicense)を取得している。

今回の連携拡大によって、チェイナリシスはビットコインを取得し、バランスシートに計上する予定であると発表している。具体的にチェイナリシスは、NYDIGの機関投資家向けの取引、執行、カストディの専門知識を基に仲介サービスを通じてビットコインを取得する予定とのことだ。

NYDIGの資産管理責任者であるネイト・コンラッド(Nate Conrad)氏は発表で、次のようにコメントしている。

「チェイナリシスは、長い間デジタル資産エコシステムへの信頼を築いてきました。チェイナリシスがビットコインへ投資する予定であるということは、ビットコインが将来への健全な投資手段であるというチェイナリシスの信念を示しています。チェイナリシスが暗号資産を保護するために、私たちのプラットフォームを信頼してくれたことを嬉しく思います」

またチェイナリシスの共同創設者兼CEOであるマイケル・グロンジャー(Michael Gronager)氏は発表で次のようにコメントしている。

「チェイナリシスは、デジタル資産としての暗号資産への信頼を構築するというコミットメントに焦点を当てています。そしてビットコインを企業の投資ポートフォリオに追加できることに興奮しています」

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参考:Chainalysis
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・shironosov

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

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