VisaがNFT事業でクリエイター支援を発表、元メジャーリーガーのマイカジョンソンと提携

VisaがNFT事業でクリエイター支援を発表

米決済大手のVisaが、元メジャーリーガーで現在NFTアーティストとして活躍するマイカ・ジョンソン(Micah Johnson)氏と提携することが10月13日にわかった。

そしてVisaは、これからNFTでの活動を目指すクリエイターを支援するプログラムを立ち上げるとのことだ。そこでクリエイターがNFTを理解し、NFTの制作や販売にパブリックブロックチェーンを活用する方法などをレクチャーするという。

なおVisaは今回提携するマイカ・ジョンソン氏と協力し、このプログラムを運営していくとのことだ。

Visaの暗号資産部門のトップを務めるカイ・シェフィールド(Cuy Sheffield)氏は「NFTのような暗号資産エコシステムに登場する新技術は、世界中のデジタルクリエイターが自らのスモールビジネスを構築するための参入障壁を下げる可能性を秘めています」とツイートしている。

このプログラムでは、一般公募を実施し、第一期生となるNFTクリエイターを選出するとのことだ。またVisaはこのプログラムのグループスポンサーとなり、企業向けにNFTに関するコンサルティングサービスも提供していくとのこと。

参加するクリエイターとVisaの決済パートナーとの間で有意義な関係を構築することを目指しているとしている。

マイカ・ジョンソン氏は2018年をメジャーリーガーを引退し、2019年から暗号資産とNFTについて学び始めたとのこと。

そして2020年に実験的にNFTの販売を行い、それがマイカ・ジョンソン氏のキャリアの転機となったとのこと。

マイカ・ジョンソン氏はNFTについて発表で次のようにコメントしている。

「NFTは単に”いいね!”や “シェア “を超えた形で、私の作品を支援してくれる人たちのコミュニティを構築する機会を与えてくれました。

初期のクリプトコミュニティの指導を受けて、私はクリプトネイティブのキャラクターである”Aku”を中心とした小さなビジネスを構築することができました。そして私は、作品を広めてくれたコミュニティに価値を還元することに根ざした、世界的なメディア企業に成長させることができるでしょう」

Visaは8月18日にNFTアートのクリプトパンク(CryptoPunks)シリーズの「CryptoPunk 7610」を49.5ETHで購入した。

その際に発表文でNFTコマースの未来を牽引するクリエイター、コレクター、アーティストをサポートしていく方針も示しており、今回の支援プログラム創設はその1つの形だと考えられる。

今後もますますVisaのNFT領域への関わりは加速していくだろう。

参考:Visa
デザイン:一本寿和
images:iStocksmsan10・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。