「FTX. US」、ソラナ(Solana)基盤のNFTマーケットプレイスをローンチ。今後イーサリアムも対応

「FTX. US」、ソラナ基盤のNFTマーケットプレイスをローンチ

暗号資産取引所「FTX.US」がソラナ(Solana)ブロックチェーン基盤のNFTマーケットプレイスを10月11日、正式にローンチしたことが分かった。

なおグローバル版の暗号資産取引所「FTX」と米国版「FTX.US」は別のサービスだ。これまでの「FTX.US」では、サイト上で直接ミントされたNFTの売買に限定されていた。

発表によれば、今後FTXはイーサリアム基盤のNFTにも対応していく予定とのこと。

「FTX.US」のNFTは、米ドル、ソラナ(SOL)、イーサリアム(ETH)で購入できるとのこと。ユーザーは銀行送金やクレジットカードで「FTX US」の口座にドルをチャージすることが可能のようだ。

なお「FTX.US」の NFTプラットフォームとそのサービスは、「FTX.US」の顧客のみが利用可能となっている。ただ「FTX.US」のアカウントは、米国内の居住者、非米国内の居住者を問わず、さまざまな国・地域の居住者が登録することができると発表されている。

ただ記者が試したところ、日本からは現時点では登録できなかった。具体的に「FTX.US」のNFTマーケットプレイスでは、購入価格が固定されたNFTの出品に加えて、オークション機能を提供するとのことだ。

またソラナのエコシステムから「FTX.US」のマーケットプレイスに転送されたNFTの真正性を確認するために、ソラナプロジェクトのクリエーターと直接協力していくとのこと。

そしてソラナ基盤のNFTマーケットプレイスである「Metaplex」の規格に準拠したNFTは、「FTX.US」プラットフォームでもサポートされるとのことだ。

発表で、「FTX.US」社長のブレット・ハリソン(Brett Harrison)氏は次のようにコメントしている。

「NFTのエコシステムにどっぷりと浸かった後、FTX.USにNFTマーケットプレイスを創設することを決めました。多くのプロジェクトを知る中で、この分野のクリエイターやコレクターのニーズを包括的に理解することができました。

このプラットフォームの立ち上げにより、米国および世界のユーザーに、直感的でニーズに対応した規制されたマーケットプレイスを提供したいと考えています。

実際にNFTのエコシステムは、ポップカルチャーに浸透し始めていますが、メインストリームの方々に簡単にアクセスして露出できるプラットフォームが不足しています。

FTXのNFTプラットフォームでは、よりシンプルで安全かつ簡単なツールを提供することで、多くの人がNFTの世界に参入するための障壁を取り除くことができます」

またブレット・ハリソン氏は自身のツイートにて「規制上の理由により、トークン所有者にロイヤルティを分配するプロジェクトをNFTマーケットプレイスにリスティングすることはできません。このようなプロジェクトがある場合は、私たちに連絡してください」とも説明している。

この対応は、トークン所有者にロイヤルティを分配するNFTは投資家が利益を得ることを目的に所有すると考えられ、有価証券性を帯びるため、規制を考慮したのだと考えられる。

参考:FTX.US
images:iStocks/PerlaStudio・artacet
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。