米ステーブルコイン「USDC」のサークル、SECが捜査

サークルへの米SECの捜査が明らかに

米ドルペッグのステーブルコインUSDCの発行企業であるサークル(Circle)が、米証券取引委員会(SEC)より捜査を受けていることが分かった。 

10月4日にサークルがSECに提出した書類(193ページ目)によると、サークルは今年7月にSEC執行部から同社の保有資産、顧客プログラム、業務に関する文書および情報の提供を求める捜査用召喚状を受け取ったという。

なおサークルはこれに対し、全面的な協力を行っていると説明をしている。またその捜査の具体的内容については書類では明記されていない。

今回の捜査がステーブルコインそのものか、それに付随する商品やサービスなのかは明らかになっていないが、かねてからその規制については議論が続いている。

先日米国バイデン政権が、ステーブルコイン発行企業に対し、銀行ライセンス保有を求めるなど、銀行並みの規制を課す方法を検討していることも報じられた。

バイデン政権のステーブルコインに関する提言は、10月下旬に発表される予定の「The President’s Working Group on Financial Markets」の報告書に盛り込まれる見込みとのことだ。

現在暗号資産投資や、DeFi(分散型金融)投資での活用に欠かせなくなっていているステーブルコイン。今後の各国の動向には注目だ。

参考:SEC
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Abscent84・vitacopS

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。