バイナンスにAGLD上場
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)に暗号資産アドベンチャーゴールド:Adventure Gold (AGLD)が上場することが10月5日分かった。
AGLDは、NFTプロジェクト「Loot (for Adventurers) 以下:Loot」のNFT所有者に無料配布(エアドロップ)されたERC-20規格のネイティブトークンだ。最終的には「Loot」上に構築されたゲームやプロジェクトのゲーム内通貨として使用できるとされている。
なおAGLDはBinance.comのイノベーション・ゾーンにて取り扱われる。このサービスはボラティリティの高いトークンの取引に特化したプラットフォームだ。
リリースによるとAGLDは10月5日7:00(UTC:世界協定時)より取引が開始される。なおAGLDの入金については取引の準備の為に既に可能となっている。
取引ペアについてはAGLD / BNB、AGLD / BTC、AGLD / BUSD、AGLD / USDTとなっている。
AGLDの引き出しについては、10月6日7:00より開始される。
なおこのAGLDは、米暗号資産取引所Coinbaseの個人トレーダー向けプラットフォームCoinbase Pro(コインベースプロ)にて9月にすでに上場し取引されている。
Lootとは
「Loot」はショート動画メディアVineの創業者としても有名なDom Hofmann氏が今年8月に開始したプロジェクトだ。「Loot」ではNFTは限られた数が発行され、それぞれに武器や胸部装甲など8つのアイテムを連想させる文字列が記入されている「だけ」のものとなっている。なお文字列のみのデータのため、フルオンチェーンで完結したNFTでもある。
ただ文字情報だけが渡されるという、製作側が価値を決めるのではなく、コミュニティが価値を決めるというボトムアップ志向の仕組みが評価され、ローンチから数週間で220億円以上の取引高を記録している。現在「Loot」のNFTの保持者はこの文字から連想するイラストをNFTとして発行したり、NFT所持者だけが発行できる仮想の土地ができたりと、コミュニティが盛り上がりを見せている。またこの「Loot」にインスパイアされた様々な「Loot」系と呼ばれるNFTの発行も世界各国で相次いでいる。
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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio