チリーズのSocios. comがNBAサンアントニオスパーズと提携

Socios. comがNBAサンアントニオスパーズと提携

ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、新たにNBA加盟のサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)と提携したことを9月29日発表した。

今回の提携によりNBA加盟の団体は全30チーム中13チーム目となった。なおチリーズは27日にもNBA加盟のシャーロット・ホーネッツとの提携を発表したばかりだ。

10月20日より開幕するNBA2021-22のレギュラーシーズンより、チリーズはスパーズのホームであるテキサス州のAT&Tセンターの広告枠やモニターに「Socios.com」のロゴの掲出を開始するとのこと。またスパーズの公式アプリもその対象となるようだ。

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

ファントークンを発行することでスポーツチームは資金調達でき、またファンはファントークンを購入することでチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。この仕組みにより、チームとファンに新たなエンゲージメントを生み出すことが期待されている。

なおサンアントニオ・スパーズのファントークン発行についてだが、今回の発表では詳細は明かされなかった。

チリーズは現在欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。またサッカーに留まらず、北米ではNBA:バスケットボール、NHL:ホッケーのチームや総合格闘技団体のPFLとUFCとも提携しており、韓国やインドのスポーツチームとの提携など国・ジャンルを問わず展開を進めている。

中でもNBAチームとの提携は積極的に進めている印象だ。チリーズは今年6月17日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(76ers)とNBA加盟チームとして初の提携をしてから、わずか4か月ほどでNBA全チームの約半数と提携を行っている。10月からNBAレギュラーシーズンが開催されるため、提携の勢いは一旦落ち着くのかもしれない。引き続きチリーズのNBA提携に注目したい。

参考:サンアントニオ・スパーズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・ChrisGorgio・efks

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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