SBIら、約83.8億円規模のデジタル資産関連企業向けファンド組成
SBIホールディングス株式会社が、スイスのSygnum(シグナム)銀行グループとイタリアのAzimut(アジムット)グループと共に、デジタル資産関連企業に投資するファンドをシンガポールにて組成したことが9月30日分かった。
今回組成されたファンドは最大7,500万米ドル(約83.8億円)まで資金調達し、主にDLTインフラ、分散型金融、レギュレーションテックに関連する革新的なテクノロジーを保有する有望なアーリーステージのスタートアップ企業に投資を行うという。なお対象とする地域は東南アジアとヨーロッパ地域を中心にするとのこと。
ファンドの運用はSBIHDの子会社で拠点がシンガポールのSBIベンキャピタル(SBI Ven Capital Pte. Ltd.)が担当する。ファンドの販売についてはヨーロッパではAzimutグループ、アジアではSBIグループが中心となって対応するとのことだ。
投資先に対して、SBI、Sygnum銀行、Azimut各グループが持つ経営資源を活用した事業支援やコーポレートガバナンス面での支援を行うほか、将来的にはSTO(証券トークンでの資金調達)を通して市場から直接資金調達を行うための支援も予定しているという。
なおSBIHDとSygnum銀行は昨年10月に今回のファンド設立に合意していた。またSBIHDは、同社100%子会社でデジタルアセット関連事業の統括・運営をするSBIデジタルアセットホールディングス株式会社を通じて、Sygnum銀行に対して「8桁USD(10億円規模)」の出資を行っている。出資の目的はSBIグループのSTOに対する取り組みやデジタル資産に関する取り組みを強化するためとされていた。
Sygnum銀行グループは、スイス金融市場監督局(FINMA)から銀行と証券の免許を付与されたデジタル資産銀行で、シンガポールにおいてもシンガポール金融管理局(MAS)から証券業、先物業、ファンド・マネジメント業(資産運用業)に関わる資本市場サービス(Capital Markets Services: CMS)ライセンスの認可を受けている組織だ。
またAzimutグループは1989年創業のヨーロッパ有数の資産運用会社であり、Azimut Holdingsは2004年よりイタリア証券取引所に上場している。
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参考:SBIHD
デザイン:一本寿和
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