葛飾北斎の作品がNFTに
大英博物館(British Museum)が、江戸時代の浮世絵師である葛飾北斎の作品のデジタル画像をNFT化し販売することが分かった。
なおこのNFTはオリジナル作品との紐づけ等はせず、あくまでも「デジタルポストカード」として販売される。著作権保護期間切れとなりフリー素材となっている作品を、同博物館にて販売する北斎の作品を使ったポストカードなどのグッズと同じように、NFTとして販売することで収益を得る狙いのようだ。
今回販売される北斎のNFTは約200種類あるという。そのうちの約100種類には「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」、「駿州江尻」なども含まれるとのこと。
また今回のNFT販売は、9月30日より大英博物館にて開催される北斎の展覧会「Hokusai, The Great Picture Book of Everything」と同時に行われるもので、そこでは同博物館が保有する最近再発見された北斎の未発刊作品「万物絵本大全図」という図鑑の挿絵として描かれた版画の下絵103点が初公開となる。
この下絵についても今回販売される「デジタルポストカード」の対象となるとのことだ。
なおNFTの販売には、フランスのブロックチェーン関連企業が9月30日より運営を開始するNFTマーケットプレイス「LaCollection(ラ・コレクション)」が採用されている。
参考:LaCollection
デザイン:一本寿和
images:iStocks/coward_lion・artacet