イーサリアム2.0初のアップグレード「アルタイル」、メインネット実装10月27日に

イーサリアム2.0の「アルタイル」実装が10月27日に

イーサリアム2.0のアップグレード「アルタイル(Altair)」が10月27日午前10:56:23(UTC:世界協定時)にメインネットに実装されることが分かった。

「アルタイル」はイーサリアム(Ethereum)2.0ネットワークのフェーズ0である「ビーコンチェーン(Beacon Chain)」における初のアップグレードとなる。

イーサリアム2.0のアップグレードはフェーズ0からフェーズ2.0まで4段階に分けての実施が予定されており、最終的にはプルーフ・オブ・ステーク・コンセンサス(ステーキング)とシャーディング(処理能力を向上する技術)を使用したイーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)にイーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)を移行する計画となっている。

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の9月28日の発表によると今回のアップグレードでは、「ライトクライアントへのサポート追加」と「バリデータのインセンティブに関する問題の修正」が行われ、またEIP-2982(改善案)による懲罰的パラメータの導入もされるようだ。なお10月4日には「アルタイル」のより詳細な情報が公開されるとのこと。

8月に開催されたAMAでの、イーサリアム財団のEth2リサーチャーであるアレックス・ストークス(Alex Stokes)氏の発言によると、「アルタイル」後は1.0のチェーンと2.0のチェーンを統合する「The Marge」のプロセスに集中をすると説明されている。

関連ニュース

業界有識者が語る「イーサリアム2.0」始動への見解(ハドソン・ジェイムソン/平野淳也/鈴木雄大/中村龍矢)

【動画解説】イーサリアム2.0とは?(techtec代表 田上智裕氏)

参考:イーサリアム財団
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した