カヤック「まちのコイン」が大阪八尾市で実証実験、鳥取県智頭町では本格導入

「まちのコイン」が大阪八尾市で実証実験、鳥取県智頭町で本格導入

株式会社カヤックが提供するコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」の実証実験が、大阪府八尾市にて10月21日から行われることが分かった。また鳥取県智頭町では10月1日から「まちのコイン」が本格導入されることも9月22日に発表されている。

「まちのコイン」とは

「まちのコイン」は分散台帳技術を使いQRコードを介して、ユーザーがポイントを獲得・利用できるコミュニティ通貨サービスだ。

各地域でテーマを設定し、そのテーマに基づいた体験(コミュニティ内での新たな繋がりなど)をコミュニティ通貨で利用・獲得できるように設計されている。 このサービスは2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択され、現在では神奈川県小田原市・鎌倉市・厚木市、東京都大塚駅周辺、福岡県八女市、長野県上田市、岡山県新庄村の7地域で導入されている。またその他多くの地域でもキャンペーンや実証実験が行われている。

大阪八尾市での実証実験

八尾市では通貨名「やおやお」として、ものづくりの現場を体験できるイベント「FactorISM2021」イベント内にて10月21日〜10月24日にて実証実験が行われる。また八尾市内全域にて10月25日〜2022年3月31日の期間でも実証実験が行わる予定だ。

「やおやお」を活用することで、ものづくり企業同士のつながりや、そこに参加・応援する人たちを可視化でき、それによりコミュニティの活性を図るとのこと。また、ものづくり企業以外の業種や一般市民へ「FactorISM」参加を促すとのことだ。

鳥取県智頭町での本格導入

智頭町では今年2月3日から3月21日の期間で、通貨名「てご」として「まちのコイン」の実証実験が行われていた。町特産品の「かき餅づくり体験」や、「薪割り体験」、「恵方巻きの歴史を食べて学ぼう」などが「まちのコイン」を通して、若い世代に町の伝統に触れてもらう機会が提供できたという。

今回の「てご」本導入により、世代を超えた新しいつながりを創出し、智頭の強い住民自治活動の継続、伝統的な生活様式や林業景観を守ることを目指すとのことだ。

なお「てご」は町内にある21のスポットで利用が出来るようだ。

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参考:大阪八尾市の実証実験について・ 鳥取県智頭町での本格導入について
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Kateryna-Bereziuk

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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